表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
442/483

超人クラブ アナザー その250

結局、勝敗はつかずじまいだった。

何事もなかったかのように部活は再開され、弓道場の隅っこで高森要おれと葛城裕也は部活風景を見学した。


角田先輩と引き分けた事がよほどショックだったのか。

裕也は終始黙りこくってうつむいていた。


部活も終わりに近づいた頃、気を取り直したらしくようやく口を開いた。


「やっぱり要の側って落ち着くなぁ。周りの空気が清浄になる」

伸びをして眼を閉じてそう呟いた。


「……」


空気が清浄に?

俺は空気清浄機じゃないんだけど。

陰陽師の感覚って今一よくわからない。

一般人には不思議ちゃんにしか思えない言葉を紡ぐ。


「ねぇ。要、要は僕の事きらい?」

隣の椅子に座っていた裕也はふいに俺の顏を覗きこんで、真剣な口調で問いかけてきた。

……嫌いではない。ただ、苦手なだけで。まわりにはこんな奴いなかったし。

『いや、別に』と答えようとしてふと思った。


『嫌い』って言ったら裕也はどうするんだろう。


泣くのかな。

目的があるとは言え、こんなに熱心に追っかけてくるのは好きだからに違いない。

嫌いって言われたら当然、いい気持ちしないよな。


「嫌いとかそんなんじゃないよ。少し苦手なだけだ」

「そっか。苦手なんだ。別にとって食べたりしないよ」


陰陽師は鬼か何かなのか??

彼の変なジョークにちょっと笑ってしまった。

裕也のアーモンド形の瞳が細くなり口元が(ほころんだ。

人なっこい裕也がなんだか可愛く思える。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ