表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
439/483

超人クラブ 幕間 雨の日は相合傘で その7*

連日よく降る。今日も半端ない量の雨が降り続いていた。

台風シーズン到来だから仕方ないのか。

生徒用玄関で下駄箱に背を向けて立っている一人の女子生徒が目に入った。


「水田。どうしたんだ?誰かと待ち合わせ?」

「あ、角田先輩。高森君。ううん。今朝うっかり傘忘れてきちゃって、ただ今雨宿り中なんよ」


家庭科クラブの水田は部活で作ったケーキやクッキーをよく俺に分けてくれる心優しい幼馴染だ。

先輩もご相伴に預かってるから彼女の事を良く知っている。

「あ、……傘」

「そうか。忘れたんだ。水田さんらしくないね」


「あはは。そうですかぁ?ドジッたなぁ。雨まだ、やみそうにないですね。」

おさげの少女、水田まり子は困った風に外に眼を転じる。

角田先輩はくるりときびすをかえし下駄箱の方へ足を向けた。


「あ、先輩」

「高森。先帰れよ。ちょっと用事思い出した。僕は菊留先生と話してくる」

「……はい」


「先、帰っていいのかな?」

先輩がいなくなった後で水田が遠慮がちに言った。

「なんで?」

「だって、高森君、角田先輩と相合傘で帰るの有名で」

「え、そうなの?」

「そうだよ。……知らなかったの?」


知らなかった。ああ、俺ってほんとに……。

先輩。きっと気を回して二人だけにしてくれたんだ。

傘を差して……水田を誘った。

「水田。一緒に帰ろう。だいぶ、雨も弱くなったし」

「うん。ありがとう。高森君」


水田はうれしそうに頷いた。

二人より添って校門を出た。

先輩がいてもいなくても雨の日は相合傘だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ