超人クラブ 幕間 雨の日は相合傘で その4
頭にタオルをかけて髪の毛をふいていると「高森こっち」と言われて椅子に誘導された。
タオルをとり髪の毛にドライヤーで風をあてて乾かしてくれる。
「先輩、自分でやりますから」
先輩の髪はまだ濡れたままだ。
襟首にかけたタオルにぽたりぽたりと雨のしずくがおちている。
「自分の髪を乾かさないと」
ようやく髪が半渇きになった。
俺は先輩の浴衣の袖をぎゅっとつかんだ。
「今日みたいの。やめて下さい」
なんだか自分が先輩に対して嫌がらせをしたような気になってくる。
「ゲリラ豪雨なんて少し待ってれば、小降りになるんですから待てばいいのに」
「うん。もうしない」
先輩はズルい。
どんな状況でも、俺が先に折れてしまうのを知っててまってる。
「俺、びっくりして思わず能力使っちゃったじゃないですか」
菊留先生に見つかったらなんて言われるか。
よほどの事がないと使ってはいけないと先生にはくぎを刺されている。
「そうだな。ごめん」
先輩はそう言って謝ってくれたけど、こんなの二度とごめんだ。
家に帰って夕飯を食べた俺は自室にこもりネット通販で傘を検索した。
もうすぐ先輩の誕生日だ。
誰にも貸せないような高級な傘をプレゼントすれば二度と今回のような事は起きないだろう。
先輩のイメージは和服だな。
似合う傘といえば、やっぱり和傘か?
竹ひごの骨組みに丈夫な和紙をはり、和紙に油を引いてつくる伝統工芸品。
番傘?うーん蛇の目傘なんていいよな。




