超人クラブ 幕間 雨の日は相合傘で その3
昨今よく降るゲリラ豪雨だ。
まずい。ほんとに風邪ひく。
あせった俺はダイレクトで先輩の家の玄関前に飛んだ。
先輩の腕をぎゅっと掴んだままで。
はじめて先輩の家に瞬間移動した。
分厚い扉の横にある呼び鈴をならす。
「角田家執事、田森でございます。どちらさまでしょう」
「俺、高森です。早く開けて下さい。先輩がかぜひいちゃう」
開けて貰って屋敷の玄関口に立った時、足元に水たまりが出来て
二人とも服がぐっしょり濡れていた。
執事とメイドたちはあわててバスタオルを持ってきた。
受け取ったがタオルで対応できる状態ではないのを見て取り
そのままタイル張りの洋室に通された。
そこに用意された二人分の浴衣と下着。
制服を脱いで体をふき下着を身につけたけど、滅多に着ない浴衣は勝手がわからない。
もたもたしてると早々と着替えた先輩が俺の着替えを手伝ってくれた。
「右の襟が下、左の襟が上にくるんだ。帯は腰で結んで」
いいながら手際よく着つけてくれる。
「うん。ぴったりだ。高森は僕とほぼ体形がいっしょなんだな」
なんだか、うれしそうだ。
「この浴衣あげるよ」
「いや、いいです。俺、着る趣味ないし」
つーか一人で着れないし。こんな高価なもの貰えない。
「よく似合ってるよ。近江ちぢみの縞柄。定番の人気柄だ」
自分は紺色に花火のような絞りの入った浴衣を着ている。いつもながらにかっこいい。
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