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超人クラブ アナザー その236


「あのさ、別にお金がほしいわけじゃないんだ」

「約束するよ、要の事。絶対大事にする」

「はあ~っ」なんだか告られてるみたいだ。ため息がでた。

「だからさぁ。そういう事じゃなくて俺は相方なんて絶対無理なの」

「素質あるよ、僕にはわかる」

「素質とかそういうんじゃなくて」


葛城裕也は俺の話を聞かない。俺を口説き落とそうと必死だ。

「君は……ほんっとにしつこいなぁ」

「要こそ。頑固だ。」


頑固は親譲りだっていうか。

裕也がどんなご機嫌取りをしても無駄だ。

俺はアナザー世界の人間なんだから。


昨夜、一晩考え続けた結果。

確固たる思いで新たに自分の世界に帰る事を決意した。

絶対向こうの世界に帰って見せる。例えどんなに口説かれようと俺の意思は変わらない。

その前にこちらの世界の問題を片付けておきたい。


だから、裕也と夢玉の話をしたくて仕方ないのに、俺を丸め込んで。相方にしてしまおうとする彼の心が透けて見えて、どうしても冷たい態度をとってしまう。


苦笑した。

「俺は相方にならないって言ってるだろ」

「要の気持ちはよーくわかったよ……でも僕は諦めない。君は絶体僕にイエスって言う。休憩時間にまた会いに行くから。じゃあね。要」


それだけ言うと裕也は右手をふって俺とわかれ一年の教室がある二階へと上がっていった。

なんだ。あの自信。

俺はそのまま職員室に直行した。


予鈴がなった。

一階の職員室で待機していた俺は担任の吉田先生と一緒に階段をあがった。


「高森、緊張しているのか」

「……はい」

「大丈夫。うちのクラスは大人しい生徒ばかりだから、すぐなじめるよ」


先生のその口調は、初対面の人間に対する気遣いだった。

半年間、通い慣れたはずの教室に案内された。

「ガラッ」と戸を開けると皆の視線が一斉に俺に向けられた。


うるさかった教室が一旦、静かになり、再びざわめく。


「はーい、皆、静かに」

ポンポンと手をたたきながら先生は言った。

白墨で黒板に俺の名前を書くと。

「転校生を紹介する。高森 要君だ。仲良くするように」

と言って俺に自己紹介するように促した。


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