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超人クラブ アナザー その235
「驚いた。なんなんですか。アノ人」
「二年の角田先輩だ」
俺は去っていく先輩二人の後姿を見送って裕也の問いに答えた。
「常識がないなぁ。こんな所で退魔用の呪をつかうなんて」
「……少し黙れよ、うるさい」
俺のせいだ。普段の先輩はあんな危ない事、絶対にしない。
俺はあの日、超能力を暴走させ裕也に生気を抜かれて死にそうになった。
必要な措置だったと思う。でもその措置を施した裕也を角田先輩はものすごく怒ってた。
先輩は怒りにかられてあんな行動をとったんだ。
瞼を固く閉じた。
すぐにでも先輩を追いかけたい衝動はあったが、学校についたら直接職員室に来るように言われている。
あきらめて職員室の方へ足を向けようとすると、裕也は一緒について来ようとする。
俺はくるっと振り向いた。
「あのさー、ついてきても何もでないから。俺は絶対君の相方にもならないし」
裕也は眼をみはった。
「へぇ。相方の事知ってるんだ。要、なら話は早いよ」
裕也は終始ニコニコして俺のご機嫌を取ろうとしている。
でも、俺の心は凍ったシチューのようにカチコチに冷めていた。
「改めてお願いするよ。要、僕の相方になってほしい」
「嫌だ」
「なぜ?お給料だってもらえるし、不自由はさせないよ」
お給料?相方って職業なのか?予想外の言葉に俺は眼を丸くした。




