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超人クラブ 菊留先生の憂鬱 その十六

大山智花はバンと机を叩いて佐藤仁を睨みつける。

「佐藤君!笑いすぎ!もうっ」

「あっ、ごめん、智花、でも、俺」


実際の所、菊留先生のいう事は百パーセント真実ではない。

いかに成績が悪かろうが、千人からなる学園である。

学園中に噂が広まる事は考えにくい。だが、今年入学した一年限定なら話は別だ。

入学して三か月、大山智花が英語の勉強を全くしないことは有名な事実として知れ渡っていた。


「まぁ、まぁ、落ち着いて、智花さん、少しまじめな話をしましょう」

促されて智花は仁の隣に座り彼女の担任と目を合わせた。

彼女はサラサラストレートな腰あたりまである長い髪を器用に組みひもでまとめてポニーテールにしている。

くりっとした大きな目以外は特徴的な顔立ちとは言えない。

高一にしては背が低いかもしれない。

百五十センチを少しこえたくらいの小さくて可愛い女の子だ。


「佐藤君から聞いたんですが、英語の時間は寝ていて、ピクリともしないってほんとうですか?」

「はい、事実です。英語を聞くと眠くなるんです。私」

 悪気はないのだと言わんばかりの可愛い笑顔で智花は言う。

「ふーん、そうですか。じゃあ、試してみましょうか」


菊留先生はマルチリンガルだ。超能力研究所はモスクワにあったが、実際に所属していた研究者たちは世界各国から呼び集められていた。

故に組織に所属している人間は英語とロシア語の二か国語以上を理解する事を余儀なくされた。


前世の記憶を持つ先生は自分が日本語以外に、その二つの言語を解する事に気が付き、学生時代に戯れに受けた英語能力判定テストTOEICで八百二十点の高得点をたたき出し未だ英語能力が健在であることに気がついたのである。


だが、彼自身は日本をこよなく愛していたので全く躊躇することなく国語教師の道を歩んでいた。


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