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超人クラブ アナザー その230

そのわずかな休みの間に本屋に教科書を受け取りに行ったり体操服や運動靴の購入、制服の注文等、やる事はたくさんあり慌ただしく時間が過ぎていった。


登校日前日、角田先輩から電話があった。

明日、一緒に登校しようと言ってくれたけど、俺はきっぱり断った。

転校生なんてとかく噂になりがちだ。

ましてや、スキャンダルのある芸能人と一緒なんてどんな話のネタにされるかわかったもんじゃない。


火曜日当日。

マンションを出た俺は開成南の正門の前で深呼吸した。

近代的な学び舎。重厚感のある古びた図書館。

見慣れた光景なのに中に入るのがためらわれた。


生徒として門をくぐるのは久しぶりだ。柄にもなく緊張している。

一歩中に足を踏み入れて、いきなり後ろからポンと肩を叩かれた。


「おはよう。要」


振り向いて石のごとくピシッと固まった。


左胸にエンブレムの入ったネイビーのブレザーとチェックのズボン。

紺色のタイ、その服はまぎれもなく開成南高の学生服だ。

それをまとった葛城裕也がスクールバッグを肩にかけ、猫っ気の髪をふわりとゆらして微笑みながら俺の後ろに立っていた。


「かっ、葛城裕也……お前、開成南の生徒だったのか?」

驚愕する俺に彼は即答した。


「違うよ。僕は昨日転校してきたんだ」


探す必要がなくなった。

……運命は向こうから勝手に近づいてきたらしい。


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