表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
405/483

超人クラブ アナザー その226

「先輩、それ、本気で言ってんですか?俺は」

「ずっとこっちにいればいいじゃないか」


「無理ですよ。こちらは俺にとって、あまりにも違う世界観なんです」

「受け入れればいい。最初からこうだったと思えば苦にならないだろ」


「嫌です。向こうには俺が生活してきた16年間が存在してる」

「こっちにだって、こっちのお前が16年積み立ててきた現実が存在してるよな」


「それはそうですけど」

「なら、問題なくね」


いや、それが一番の問題だって。

こっちのオレの人生は向こうの俺とは似ても似つかない。


「家族だって同じだし、菊留先生やクラブのメンバーも全員いるわけだし」

「でも、俺は向こうでやり残したことがあるんです。だから帰りたいんですよ」

「やり残した事ってなんだ」


桜花荘で交した木霊との約束。

角田先輩の秘書になって一生支えるって言った事。


「へぇ。角田のために帰るのか。お前結構いい奴じゃん」

「……そうですよ。俺は結構いい奴なんです」


違う。俺は自分の為に帰りたいんだ。

それに向こうのオレに早く入れ替わるって約束もした。

っていうか。


「先輩、俺の思考を勝手に読まなないで下さいよ」

「だから、慣れろって言ってるだろ」


「……今までの蘊蓄うんちくは全部、葛城裕也から読み取った知識なんですよね?」

佐藤先輩はクスリと笑った。


「便利な能力だろ」


便利すぎる。

でも自分の知らない所で頭の中身を暴露されてしまうのはやっぱり嫌だ。

今度、菊留先生に会ったら思考を読まれないようにブロックの仕方を習わないと。

俺は切実にそう思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ