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超人クラブ アナザー その219
「読んでないし。先生から聞いたんだ」
「え、いつ聞いたんですか」
「つい、さっき」
菊留先生!よけーな事を!後でしばく!ぜってぇーしばく!、
「でも、お前、すっげーなー。マジ尊敬するわ」
なっ、なぜだ!尊敬されるような事なのか?
添い寝してくれたのは先輩の意思で俺の希望じゃない。
「……佐藤先輩ってテレパシーで遠距離でも会話できるんですか」
「うん。先生ん家くらいまでならできる」
なんという便利な能力だ。先生の家まで軽く2キロは離れている。
「そのうちお前も出来るようになるさ」
「そうだといいんですけど」
実際、意図的に使った事がないから俺のテレパシーがどの程度のモノなのかわからない。
「で、どうだった?抱き心地!」
「ぶっ!」思わず紅茶をふいた。
「だっ、抱き心地って」
「あいつ、二次性徴まだっぽいし、線が細いから」
もうっ、何てこと聞くんだ!
質問が変すぎる。
下衆な質問すぎるだろ!
それに角田先輩は男なんだぞ。
どう考えても抱き心地なんかいいはずない。
しどろもどろになりつつも、
「おおおっ……覚えてません!」
先輩の言葉をさえぎって断言した。
実際、覚えてないんだから答えようがない。
マジメな話の後に必ず茶化すのが佐藤先輩のいい所でもあり悪い所でもある。
こういうたわいもない話に救われる事もあるけど。




