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超人クラブ アナザー その215

通されたのは居間だった。

フローリングの床にテレビを見るためのL字型の長椅子とローテーブルが設置してある。


「バトルの最中か。まぁ、初めてで驚いただろうが、俺も殺されそうになった事あるから気にするな」

二人ならんでソファに座りながら先輩はギョッとするような言葉を平然と言ってのけた。


「はぁ?、だって、首しめられたんですよ。気にするなって言われても気になりますよ」

「まぁ、気になるよな。高森は先生といつバトルしたんだ?」


言いながらキッチンに立ち、

コンロにかかっていたやかんを温めてマグカップに紅茶を入れて戻ってきた。


「つい、さっきです」

「そうか。先生の眼の色、何色だった?」


先輩は俺にカップを渡しながら言った。


「……先生の眼、赤に変化した後、菫色に変わってました」

「……やっぱり、そうか。俺のときもそうだった」


渡された紅茶を一口飲んだ。

「あっつぅ!」

「入れたばかりだから熱いぞ。ゆっくり飲めよ」


言いながら先輩は随分前に入れたらしい自分の紅茶を飲みほしていた。

「前兆は眼の色だ。色が変化するとどうしてもその行動が出て来るって言ってた」


事情通だ。

当たり前のように先生の状況を説明した。

そして俺にたずねてきた。


「高森、お前は菊留先生の事、どこまで知ってるんだ?」

「……どこまでって。菊留先生は私立開成南で国語を担当していて、既婚者で」


「ちがう。ちがう。現世の事じゃない。前世の話だ」


意外なキーワードに俺は眼を見開いた。


前世の話?

知らない。俺は何も聞いてない。


「いえ、全く、知りません」

「そうか。向こうの先生はクラブのメンバーに何も話してないって事なんだな?」

「いや、わかりません。俺だけ、知らないのかもしれません」


「なんで、お前だけ」

先輩は腑に落ちんというふうに首をかしげた。


「だって、俺、新参ものですから」

「なるほど、お前が一番新しいメンバーって事か」

「そうですよ」



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