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超人クラブ アナザー その207


「しかし納得いかん。なんで、私がその試合に立ち会わねばならんのだ」


正人は一際大きな石に腰かけて、

気難しそうに膝の上で両手を組んで不満を表明した。


「彼を向こうに返すのを手伝ってくれると約束したじゃないですか」

「確かに言った。だがな。義之、私はこんな試合まで付き合うとは言ってない」



「仕方ないじゃないですか。君だけがこの修練所に来ることができるのですから。

 下手に現実世界でバトルして国宝級の寺とか焼いても洒落になりませんしね。

 私も君に頼るしかなかったんですよ」


「義之、今お前を無性に殴りたい気分だぞ」


正人はこれからやろうとしていた仕事を邪魔されて不機嫌になっていた。

義之は正人のあまりにも場違いな服装に気が付いた。

普段、ジャージやスエットスーツを着る事の多い彼が、

今日に限って仕立てのよいスーツを身にまとい高級な革靴を履いている。


「おや、今日の服装は素敵ですね。この後デートの予定でも入ってるんですか?」

とってつけたような義之の誉め言葉だ。


「だあーっ、仕事だ仕事!金持ちマダムから浮気調査の依頼があってだなぁ」

正人の表の家業は探偵事務所だ。当然、こんな仕事も舞い込んでくる。

相手の金持ちに合わせた結果。このような服装になったらしい。


べらべらとそこまで喋って正人はハッと息を呑んだ。

依頼内容は守秘義務だ。


「なんで、そんなことまで君に」

「別に私は仕事内容までしゃべれとは言ってませんけど」


涼しい顔でしれっとのたまう義之にからかわれて正人は黙り込んだ。

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