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超人クラブ アナザー その205

「高森君。君は偶然、この世界に来たのではないのかもしれない」

「どういう意味ですか」


「君は『角田君に関わらないこの世界の君』の代わりをするためにここに来たのだと思います」


「呼ばれたって事ですか」

ラノベみたいだ。異世界召喚はラノベの十八番おはこだ。


「でも、一体誰に」

「他ならぬ角田君ですよ。君は救いを求める彼の心に応えた」


思いもかけない言葉に俺は眼を見開いた。

「今まで角田君は誰にも心を開かなかった。君がこの世界にやってくるまでは」



『角田、お前が人間全般を嫌ってるのは知ってる』

『お前なら角田を笑わせられるかもな』


佐藤先輩の言った言葉を思い出した。

そうだった。向こうの世界でも先輩は人嫌いだったんだ。

うわべだけは打ち解けそうなイメージで固めて物分かりのよさそうな人間を演じて。

凍てつく心を誰にも見せずに。


「その彼が唯一、君だけに心を開いた」

「俺だけに……」


「君たちは不思議ですね。

 お互いを助け合ったりかばい合ったりして関係が成立している。

 二人の間に前世で何かあったのかもしれません」


「前世で?」


「前世で出来なかったことを現世で成就させるために人は生まれてくる」

「……」


「君達二人の関係はそういった物かもしれません」

「前世で俺は先輩を助けられなかったから現世で?」


「そう、きっと角田君も同じでしょう。

 前世で君を死なせてしまったから現世で君を助けたかった」

「そうなのかな」


にわかには信じがたい。

懐疑的な眼で先生を見た。


「だから、人に触れられるのを嫌がる角田君があえて君には添い寝をした」

「ほんとにそうだと思いますか?」



「……私に人の前世を視る能力はありません。でもそう考えるとしっくりくると思いませんか?」

「……先生は、前世の夢を見た事があるんですか」


「ありますよ。決していい夢ではありませんが」

「俺にもできるんでしょうか」


「望めば今の君なら……出来るかもしれません」

「……」


「さて、高森君。わだかまりも解けた所で、思いっきり戦いましょう。

 君は格闘技と超能力どちらで戦うつもりなんですか。どちらでも相手してさしあげますよ」


先生は改まった口調で俺にそう言った。


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