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超人クラブ アナザー その197

俺は肌触りのよい木綿の浴衣を着ている。

一体、いつ、着替えたんだ。覚えがない。


見た事ある天井の木目。

ヒノキの香り。床にかけられた達磨大使の掛け軸。

そうだ。ここは先輩の家の離れだ。

土曜日にお昼ご飯を頂いた場所。


「角田先輩、俺、先輩に何か失礼な事をしたんじゃ!」

「えっ?ああ、したかな」

先輩はいたずらっ子みたいな顔で笑った。

「抱き枕にされた。高森の体は凍えてたから寒くて寒くて死ぬかと思ったよ」


だっだっ、だきまくらぁ~?

他にも、俺、何かとんでもない事をしたんじゃないのか?

ああっ……。

「……すみません。責任取ります!」

俺は布団の上で速攻、土下座した。


「責任って?」

「いや、あの」

言わんとしている意味がわかったのか先輩はくすっと笑った後。


「高森はひたすら眠ってたよ。何もないから安心しろ!」

と答えてくれた。


「第一、高森、どうやって責任取るつもりなんだ」

からかわれて俺は口ごもった。


先輩は男だ。

いくら美しい容姿でも責任なんかとれるはずない。


「そう言えばそうですね」

俺が照れ気味にそう言うと先輩は嬉しそうに笑った。


「寝てたって俺、どのくらい寝てたんですか?」

思い出した。

葛城裕也という陰陽師に生命エネルギーを抜かれて。

死ぬほど体が辛くなって。いや、その前から辛かったけど。


「回復するのに丸一日かかった。今日はもう日曜のお昼だ」

「えっ、じゃあ、俺、先輩んちに泊まったって事ですか」

「そうだ。家には連絡しておいたから、心配ない」

「……ありがとうございます」


今日の先輩はよく笑う。

不思議だ。



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