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超人クラブ アナザー その193

あながち間違ってはいない。

葛城一門は血縁関係でつながっている。先祖を辿れば皆、親族だ。

陰陽師の「安倍晴明」の五人の妻を祖とする一族なのだから。


「どうも、私は開成南で先生をしています。菊留です。

 裕也君……君はさっき、咄嗟とっさに謝っていたようだが、君が関与しているという意味かな」


「あ、はい」

「いいえ。俺達も巻き込まれた方なんですけど」

説明しようとする裕也を遮って響が言った。


「えっと、あの」

「裕也はだまってろ」

「響」


「……なるほど、葛城一族から君たちを排除しようとする黒幕の仕業ですか」

図星をさされて響は鋭い目で先生を睨みつけた。


「私に隠し立ては無駄ですよ」

響の視線をもろともせず先生は言った。


「先生、今すぐ高森を角田家うちまで運んでほしいんですけど」

要と一緒にベンチに座っていた角田護は響と対峙する菊留先生に苛立ちながら声をかけた。

「え、高森君?……彼、どうしたんですか?」


先生はようやく高森要に眼を転じた。

息も絶え絶えの要は護にもたれて背中を丸め目を閉じガタガタ震えている。


「高森はそこにいる先生のお知り合いに生命エネルギーを抜かれて死にそうなんですよ」


護は裕也を睨みながら嫌味たっぷりに説明した。

だが、護の牽制球は裕也には通じない。裕也はニッコリ微笑んで返事を返した。


「いや、菊留先生、悪気はなかったんです。彼を助けたつもりだったんです」


瞬時に心を読んだ先生は事情を察して「ああ」と納得していた。

先生は要のそばに行き脈をとろうとして思わず手を離した。


「つっ、冷たい。これは酷い。はやく温めないと」

「そうですよ。僕も限界です」

護は要を抱き起してからずっと彼に肩をかしている。

異常なまでに冷えた体の冷たさが肩を通して伝わってくる。


「とぶのは君の家でいいのかい?病院の方が」

「一日寝かせればいいそうですから、僕が責任もって彼の世話をします」

護は片手で器用にリュックから携帯を出して操作し電話をかけ始めた。


「あ、田森?今から五分以内に「離れ」の方に布団をしいてくれ。うん。一組。

 浴衣を二組。それから電気毛布の準備と、え?このくそ暑いのにって?

 いいから、言う通りにして。それから水差しを用意して人払いをお願い。じゃ」


携帯を切って護は先生に言った。


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