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超人クラブ アナザー その177

「何……ここは一体どこなの?」


眼をしばたいて葛城葉月は周囲を見渡した。

至るところに大きな岩が転がっていて所々にある間欠泉が勢いよく噴出してきて

周りの風景がもやがかかったようにかすんで見える。

見慣れない場所に葉月が指揮する刺客たちもきょろきょろとまわりを見回していた。


「さぁ、僕もよく知らないんです。師匠は亜空間って言ってましたけどね」

葛城裕也は答えた。


「亜空間?……ここがどこであれ術者が死ねばもとの空間に帰れるのよね」


「さぁ、わかりません。ここは僕が創造した世界じゃない。

 僕の師匠が作り上げた世界かも知れないし、もともと現世に存在している場所かもしれません」


裕也は左手を前に伸ばして数メーター先に転がっている大岩に意識をむけた。

思った通りだ。

地面にあった岩は苦も無く、伸ばした手の高さまでフワリと浮いた。

手を動かすと後を辿るように動き回る。裕也は手をおろした。

岩はストンと下に落ちた。



「一つわかっているのは、この空間では通常の物理法則は通用しないという事」

「そう、それは面白いわ。そして、この空間には誰もいないというわけね」

「ええ」

「思いっきりれるという事かしら」

「……物騒だなぁ。貴女がそんな方だとは思わなかった」


裕也は口の端に笑みを浮かべた。



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