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超人クラブ アナザー その171


一ノ谷師匠はバトルのとき亜空間に飛んだっけ。

僕にもできるのか?いや、出来るじゃない。やらないと。

でもどうやって。


「亜空間転移……我は望む」

そう、あの時師匠が唱えた呪は……。


「響、敵を一か所に集められるかなぁ」

「そりゃ、出来るだろう。なんせ、こっちには格好の餌があるからな」

「ひどいなぁ!僕を餌扱いするなんて!」


でも、響の言う通りだ。

自分をおとりにすればいとも簡単に敵は一か所に集まって来るハズだ。

なんせ、ターゲットは裕也じぶんなのだから。


「わかった。響、このまま森林公園に向かって。奴らとは亜空間で決着をつける」

「亜空間?」

響は首をかしげた。そんな技が湖北一宮にあったのか?

それとも自分が知らないだけなのか。


「……承知した」


走っていた二人は、ほぼ同時に右方向に向きを変えた。

この遊園地の中で一番人気のない場所に敵を誘導するためだ。

敵が付いてきやすいようにスピードを極端に落とし、遊園地の南端に位置する森林公園へと向かう。


丸締ランドからさほど遠くない場所に市が運営する立派な植物園を併設した森林公園が存在する。

皆、大抵の場合、花を見たければそっちにいってしまう。

だから、このエリアが丸締ランドに存在すること事態が疑問視されていた。




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