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超人クラブ アナザー その129

「泉、さっきの話だけど」

「ん、何?」

「やっぱ俺、退院するわ!」

泉は眼を丸くした。


「……どういう風の吹き回し?すっごく嫌がってたのに」

「えっ、そんなに顔にでてた」

「うん。ものすごーく出てた」


あまりにも急な俺の申し出。

彼女は俺の心情を理解し主治医に相談して退院を伸ばしてくれていたんだ。


「引きこもるのはやめにする。そういうネガティブなのは俺には合わない」

「……そっか。前向きでよろしい!」

「何それ。えらそうだなぁ」

「あら、私はえらいのよ」

泉はえっへんとわざとらしく咳払いした。


「ともかく、土曜までに退院させてくれ」

「わかった。体の方は問題なさそうだもんね。

 学校に行く覚悟ができたんだ。高森くん、ご両親とか大丈夫?」

「うん。とりあえず、同じ家族だし。平気だと思う」


アナザー家族でも親は親だ。

面会に来た両親や姉と話をした限りじゃ、普通に会話できた。


何日も入院していたせいで勉強もかなり遅れてしまった。

普通に考えれば早く学校に復帰した方がいいに決まっている。


それに何より今、とってもやりたいことが出来てしまった。

その計画を実行すべく俺は言った。


「泉、今度の土曜ひま?」

「えっ……あ、うん、午後からひまかな」


スカートのポケットからスケジュール帳を取り出して確認する泉。


「じゃあ、デートしよう」

「えっ!!なっ、何言ってんの。高森君」

「あーっと角田先輩も一緒に」


むしろ、角田先輩がメインで。

なんて言ったら断られるのは必須なのであくまで三人を強調する俺。


「ばっ、馬鹿じゃん。それってデートって言わないよ」

泉は驚いたというふうに深呼吸した。


「そっか。とにかく一緒に遊園地に行こう。俺の退院祝いって事で」

「角田先輩と退院祝いねぇ。ふーん、ほぉぉっ。へぇっ。わかった!」


泉の顏にいたずらっぽい笑みが浮かんだ。

何、その笑み。


いったい何が『わかった!』っていうんだ?


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