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超人クラブ アナザー その107

「一ノ谷君、そこをどいて下さい」

「義之、どうしてもやめてくれないのか」


「貴方こそ、考えが変わらないのですか?

 私は退魔術を習ったものとして今のこの状況を見過ごすわけにはいかない」


たった二ヶ月でここまで衰弱してしまった桂木裕也。

このまま悠斗が憑依しつづければ彼は確実に命を落とすだろう。

正人だってそんな事は百も承知のはずだ。

ましてや、正人は悠斗に自分をあの世に連れて行けと言ってる。

そんな事、断じて許されない。


「力づくて止めるしかないのか」

「望むところです。お相手しますよ。師匠」


義之は容赦のない目で彼を見た。

「どうしてもか」

「どうしてもです」

正人は軽く舌打ちすると指を二本口元にたて呪を唱えた。

「亜空間転移!我は望む、開け門!」


かいなをまわして解き放った呪で周りの景色は一変した。

義之と正人の退魔術決定的な違いはその熟練度にある。

高度な技を駆使する正人は多方面に渡る術の使い方が半端なく広い。

術を少しかじっただけの義之とは雲泥の差があった。


亜空間への転移も古くから伝わる術ではなく彼が編み出したオリジナルの業。

彼は次元の異なる空間を自在に渡り歩くことのできる数少ない退魔師の一人だ。


正人がつなげた時空はむき出しの岩石がごろごろ転がっている岩場だった。

辺り一面湯けむりが漂い、所々にある池はそれぞれが違う色と擁している。

たまっている液体は沸騰しているのか時折、ボコッ、ボコッと吹き上がってくる。

岩場のあちこちから間欠泉がふきだし、水しぶきが上がっていた。


「懐かしいだろう?昔の遊び場だ」

昔、術を教わった修練場。正人は戦いの場にそこを選んだ。

かつて、義之が正人にコテンパンにやられたところでもある。


なるほど、げんを担いだというわけか。

誰に聞かせるわけでもなく義之は一人ごちた。


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