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超人クラブ アナザー その105

義之が唱えた呪は、ほぼ同時に部屋の中に響いた別の呪によって消滅した。

悠斗を守るように出現した完璧なる透明な結界。

こんな見事な結界を張れるものは一人しか知らない。

義之は驚いて声のした方を振り向いた。


「一ノ谷君」

青ざめた顔をして応接室の入り口に立ちすくむ、かつての師を彼は見た。

「やめろ、義之、悠斗を消さないでくれ」

自分が退魔のやり方を教わった相手。

一ノ谷正人。自分は決して退魔術がうまいわけではない。

菊留義之は自分の足りない術式を念でねじ伏せ相手を滅する事で窮地を脱してきた。

乱暴な方法だ。師のやり方と比べるべくもない。



「何を言うんですか。一ノ谷君、このままでは悠斗君は人の魂を喰らう鬼になり果ててしまう」

義之は無駄だとわかっていても、正人に道理をといた。

「……わかっている」

「なら、このまま彼を消滅させるのが慈悲というものでしょう」

「義之」

「情に流されるなんて貴方らしくない」

再び義之は呪を唱えた。同時に正人も詠唱する。


再びバチッバチッと結界の周りに火花が散った。

義之の放った衝撃波が正人の放った呪とぶつかって無効化された音だ。

かつての師と弟子は二人の少年を挟んでにらみ合った。



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