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超人クラブ アナザー その47

「空気みたいな、水みたいなものかな」

空気みたいな?水みたいな?ええっ、何だそれ?


「よくわかんないけど。存在感。ゼロって事?」

オレも同じ事を思ったらしく俺の聞きたい事を俺が質問するが如く聞き返してくれた。

姉はぷっと噴出した。

「そういう事じゃなくて、空気も、水も無いと困るでしょ」

「うん」

「つまり、そういう意味よ。無いと生きていけないけど。存在自体意識してない」

「ひどいなぁ」

「あら、喜びなさいよ。最大の賛辞なのよ。私にとってはカワイイ弟だからね。あんたは」

「他の人もそう思ってくれてるのかな」

「うーん。そうねぇ。少なくとも角田先輩はそう思ってんじゃない?」

『えっ?そうなの』


「あっ、赤くなった。あんたってほーんと分かりやすいよね」

俺になりきったオレはものの見事に赤面してみせる。

姉は「あははっ」と笑うと近寄ってきてオレの頭をくしゃくしゃと撫でまわした。


「やめてよ。ハズイだろ」

「もうっ、かわいいなぁ」

「俺は男なんですけど。かわいいとかやめて欲しいんですけど」

「おしめかえた事もあるのになーに言ってんの」

「ねえちゃんてっば」


「かなめちゃん。頭、染め直したんね」

「うん。先輩が似合わないから直せって言った」

「うん、うん、あんたらしいわ」

「あんたらしいって?」

「素直なとこ」


イヤイヤ、無理やりだったんだけどね。

でも、そうだなぁ。俺だったら素直に染め直してただろうなと思う。

「うん。ありがと。俺のイメージ良くわかった」

早々に姉の部屋から辞したオレは満足そうに言った。


『うん。だいたい把握した。それにしてもコイツはほんとにつまんない奴だな。

 まわりに溶け込んで人の事ばかり気にして地味で目立たないし。これで人生面白いのか』


オレの考えは俺に駄々洩れだ。

つまらない奴と思われているのは結構、不愉快でオモシロくなかった。


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