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超人クラブ アナザー その30

アレンは現場の状況に眼を疑った。

そして、自分がこの場につれてこられたわけを悟った。


わき腹から血を流し、足元に横たわって倒れている青年と膝をつき、そのそばにしゃがみ込んでいる同い年くらいの青年。


仁が大っぴらに超能力を使って瞬間移動した事を考えれば、二人ともおそらくは超人クラブのメンバーだろうと思われた。

「すみません。場所を変わって下さい」

しゃがみ込んでいた青年に声をかけると、彼は顏をあげ立ち上がって無言でその場を離れた。

肩から胸元、チェックのズボンに至るまで血で染まっている。


彼と入れ替わりにその場に座り込み、横たわる青年の手を取った。

明らかに白い。


顔色、皮膚の色が白くなり脈拍が微弱になってきている。

呼吸数が異常に多い。ショック症状が始まっている。

意識はなかった。


一瞥して受けた傷の酷い事がわかる。それだけの出血量だった。

「アレン、どうだ。治せそうか?」

仁の問いにアレンはかぶりを振った。


「僕だけじゃ無理かもしれない。仁、先生を……義父さんを連れてきて下さい」

仁は驚いてアレンを見た。

この惨状を見て先生はなんと言うだろうか。

彼は言われた言葉に一瞬、躊躇(ちゅうちょ)したが「うん、わかった」と言ってその場からかき消すようにいなくなった。



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