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超人クラブ アナザー その3

「うーん見事だ」

当たり前だ。俺が描いたわけじゃなく

ちゃんと日本銀行が発行している札なんだから。


「じゃ。やっぱり偽札じゃないか」

「店長さん。面白い事仰いますね」

心外だと言わんばかりに泉は言った。


「えっ、何が?」

「だって、このお札、現実には流通してないんですよね」

「あっ、うん、だから?」

「だから、偽札を製造した事にはならないと思います」

「あっ、そうか。そうだよな。あはは」


やり込められて、しどろもどろになった店長に

泉は自分の財布から出した千円札をつきつけた。


「これで、文句ないですよね。じゃ、この二千円札は回収させていただきます」

にっこり笑って二千円札を回収し俺の腕をガシッとつかんで小声でささやいた。

「さっ、行くわよ」


泉に半ば引っ張られるようにして店を出て、閑散とした公園まで来た。

遊んでいるのはブランコの所に一組の親子だけ。

土曜にしてはあまりにも人がいない。


「君、なんなの?あの二千円札。今、ヤバかったって自覚してる?

 危うく捕まるとこだったのよ。」

泉の言葉遣いが変だ。いつもなら、高森君って言うハズだ。

「……あっ、うん、助けてくれてありがとう」


それに泉は俺に対して初対面のように話しかけてくる。

認めたくはない。

認めたくないんだけど。




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