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超人クラブ 桜花恋歌 その36

佐藤仁はあたりを見回して誰も居ないことを確認すると

「じゃ、はじめるぞ」と言って右手で俺の手を握り、

自分の生体エネルギーを送り込んできた。


「高森、角田に会いたいと願え」

「えっ、そんないきなり」

「角田の呼吸が止まってもいいのか」

「いやだ!」


どくんと鼓動が大きくなる。

「角田の魂は今、体から離れてここにある。ほっとけば体の方が死ぬ」

「イヤだ。そんなの嫌です!」


どくっどくっと動悸が早鐘をうつ。

足元から炎のように立ち登ってくるオーラが激しさを増している。


増幅された能力ちからを使って全身全霊を込め、

俺は角田先輩に会いたいと願い必死の思いで魂のありかを探った。


眼をつぶると一筋の光が桜の幹から差し込んでくるのがわかる。

実際の眼で見ているわけじゃない。

それは、心眼となって初めて見える風景だ。

「佐藤先輩、つながりました」


俺の言葉に頷いて佐藤仁は左手の指二本を口元にたてて言い放った。


天地開闢てんちかいびゃくの理によりて、桜の精霊よ。

 汝が捉えし、魂のありかを示せ 解!」


そのまま桜の樹に呪をなげつけた。

途端に視界がひらけた。


そこは桜の身の内にある心象風景。


心に色があるとは知らなかった。

先生直伝の呪を唱えた仁の指先の景色は、薄紅に染まっていた。


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