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超人クラブ 桜花恋歌 その12

俺はそれまで胡坐あぐらをかいていたが、正座して居住まいを正すと先輩に向かって三つ指をついた。三つ指をついたまま、顏を伏せて言った。


「先輩、誠に申し上げにくいんですが、今、すぐ、ここで着物を脱いでください」

「えっ……朝っぱらから、高森、お前何言ってんの?」


顏を上げて先輩に視線を投げると角田先輩は言われたセリフに驚いて目を見張っている。

朝じゃなければいいのか。いやいや、そうじゃなくて。

俺は立ち上がって先輩の共襟に手をかけ、無礼を承知で力任せに着物を左右に引っ張った。

胸元が少しだけ露になる。


「ちょっと、ふっ、ふざけんな。一体、どういうつもりで」


先輩は思いっきり俺の手を振り払った。

共襟を掻き合わせ着物の乱れを直そうとする。


「イヤなんですか」

「当たり前だ。説明もなしでいきなり何するんだ」


俺は仕方なくカバンからスマホを取り出し電話した。


「すみません。佐藤先輩ですか。やっぱ、俺では無理です。

 ええっ、こっちに来てもらわないと。先生も、はい。お願いします」


「高森、お前」

「……。」


スマホを通話状態にして畳の上に置き数歩離れた所に立つ。

ほどなくしてスマホの近くに人体が二つ現れた。

次第に輪郭がはっきりしていく。


「よ、角田、おはよ」

「角田君、おはようございます」


能力を目の当たりにするのは初めてだったのか。

角田先輩は驚いたように二人を凝視している。


「……佐藤先輩、菊留先生……おはようございます」


目の前の二人にとりあえず、挨拶はしてみたのの、

角田先輩の顔は疑問符で溢れていた。


『なぜ』とか『どうして』とか質問したそうな顔をしている。


「少し、説明が必要ですね」


角田先輩の思考を読みとった菊留先生は穏やかにそう言った。



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