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今回はいつもより少し長いです。

申し訳ありません

「おい、今回のゲームはクリケットでいいよな」


「はい、俺はそれでかまいません」


 弓長さんはゲーム内容を決めるとダーツを投げアップを始めた。

 俺は自分のダーツを組み立てながら、観覧している人達の方に視線を向けると遠野さんと佐伯さんが何か話しこんでいるように見える。

 

「佐伯さん、すいません?」


「雪菜ちゃん、どうしたの?」


「私‥‥クリケットのルール知らなくて‥‥」


「そういえば、雪菜ちゃん達はいつもゼロワンしかしてなったよね。ほら戸田、プロの出番だぞ」


「佐伯ちゃん、人使い荒くない? 爺さん、健一達の隣の台って使っていいよな?」


 池田の爺さんがうなずくと戸田さんはダーツバーに備え付けられている矢を手に取り、スローイングラインに向かう。

 その後ろ姿は疲れきった中年のサラリーマンみたいだった。

 もしかしたらこの人はここに来る前に俺よりも神経をすり減らすようなことがあったのかもしれない。

 

「まず、クリケットの基本的なルールからだ。基本的にこのゲームは陣取りゲームって考えてもらってかまわない」


「陣取りゲームですか?」


「そう、陣取りゲーム。規定ラウンド以内に『15』『16』『17』『18』『19』『20』『BULL』のターゲットを先に全て取った方が勝ち。試しにやりながら説明した方が早いか」


 そういうと戸田さんは持っているダーツを的に向かって投げる。

 ダーツ盤に刺さったダーツは『20』のシングルゾーンに入った。

 

「クリケットはさっき言った各ターゲットに3回ダーツを入れないといけないんだよ。1回そのゾーンに入るごとに1マーク、2マークって数えるんだ。今のはシングルゾーンに入ったから1マークになるな」


 そういうと戸田さんは2本目の矢を投げると投げた矢は今度は18のトリプルゾーンに刺さった。


「次にクリケットには特殊なルールがあってな。トリプルゾーンに入ると一気に3マークにカウントされるんだ」


「じゃあ、ダブルゾーンに入ったら2マークされるんですか?」


「その通り。それで『18」は3マークされたんでクローズとなり自分の陣地になる。そこにこうやって矢を入れると‥‥」


 3本目の矢を投げる戸田さんの矢の軌道はぴたり『18』のシングルゾーンに入る。

 相変わらず矢のコントロールだけはうまいとはたから見ていても感心するできだ。

 そのダーツのコントロール技術を佐伯さんにも少しは向けられることが出来れば、いつもの残念さも少しはましになるのではないだろか。

 

「4マーク以降はターゲットに当たると自分の得点になるんだ。これで俺のラウンドは終了になる。ちょっと爺さん、あんたも手伝ってくれ。腐ってもプロだろ?」


「腐ってもは余計だ」


 そういうと今度は池田の爺さんがダーツの矢を持ち、戸田さんが何やら指示を出している。

 池田の爺さんは戸田さんの指示にうなずくとダーツの矢を投げていく。

 投げた矢は1投目から3投目まで全ての矢が『18』のシングルゾーンに命中した。

 

「今、この爺さんは俺が取った『18』に3マークしただろう? そうするとこの場所は俺と爺さんの両者がクローズしたから次にその場所に当たっても得点は入らないんだよ‥‥」


「それを交互に20ラウンド続けて、最終的にいち早く陣地を自分のものにした人が勝利。もし20ラウンドで決着がつかない場合はその時点での得点が多い方が勝利ということになる。どうじゃ、簡単だろう?」


「じゃあ陣地の獲得と得点の両方を気にしないといけないんですね」


「その通り。お嬢ちゃんは理解が早くて助かるな」


「ちょっ、爺さん。さっきおいしい所を持っていくな。俺が説明をしてたんだろうが」


 おいしい所を取られた戸田さんは池田の爺さんの方を恨めしそうに見つめている。

 その戸田さんの表情を見て池田の爺さんは満足げに笑う。

 相変わらず意地汚い爺さんだが、戸田さんが格好良く説明するのは合わないのでこれでよかったとは個人的に思う。

 

「そういえば爺さん。このまま健一と弓長さんの勝負をただ見ているのは面白くないとは思わないか?」


「なるほど、賭けか。面白い。お前はどっちにかける?」


 俺がダーツを組み立てている最中、戸田さんと池田のじいさんは何やら不穏な会話をしている。

 2人の方を見るとお互いの顔を見てにやついていた。


「俺は健一に1万だ。奴は俺の弟分だからな」


「じゃあわしは健一に3万だすぞ」


「それじゃあ賭けにならないじゃねぇか」


 2人は再び顔を見合わせると豪快に笑う。

 どうやら外野は俺が弓長さんに負けるとは微塵も思っていないらしい。

 こうして期待されるのはうれしいが、そのことが多大なプレッシャーとして俺に押し寄せてくる。

 

「あの、お二人とも橘君のこと心配じゃないんですか?」


「健一の心配? あぁ、あいつの将来に関しては心配しているぞ。将来引きこもりになるんじゃないかって」


「わしも同意だ。家で1日中ゲームしている姿が目に浮かぶ」


「その意見は私も同意しますけど、今はダーツのことです」


 同意するなよ。

 俺がすごく惨めに感じるだろうが。

 遠野さん達には、俺の将来像について後ほどじっくりと話す必要がありそうだ。

 

「ダーツのことは心配ない。あいつのことだ。簡単にひねりつぶすだろう。それよりも爺さん、健一が何ラウンドで上がるかでかけないか?」


「ほう、わしは7ラウンドぐらいで健一は上がると思うぞ」


「なら俺は10ラウンドだ。健一がそんなにうまくなっているはずがない」


 戸田さんと池田の爺さんのことは放って置いて、遠野さんに視線を移すと彼女は悲しそうな表情をしているのが分かる。

 遠野さんの隣にいる柚子ちゃんも同じような表情をしていた。

 

「大丈夫だから。健一は負けないよ。まぁ見てれば分かるって」


 佐伯さんも戸田さん達と同じでどうやら俺の心配はしていないらしい。

 うちの店に出入りしている連中はどこまで俺に期待をかけているのだろう。

 ここまで期待をかけられてはがんばるしかないんだよな。

 

「俺の準備はできたぞ。そっちはいいのか?」


「大丈夫です。お先にどうぞ」


 弓長さんに先にやるように促すと、彼はスローイングラインの上に立ち、ダーツを構える。

 こうして、俺と弓長さんのダーツ対決は始まった。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★



「あいつは大丈夫だから。まぁ見てなって」


 佐伯さんは私を安心させようと先程から背中をさすっていてくれている。

 飛鳥の件で橘君に全てを任せてしまったのは私の責任である。

 これで橘君が負けてしまったらと思うと私は彼に顔向けができない。

 先行の弓長という男性が投げた矢は全て『20』のゾーンに入った。

 そのうちダブルゾーンに矢が1本入っており、4マーク。

 20点が彼の得点になる。


「佐伯さん、これってまずくないですか? 橘君、リードされていますよ」


「まぁ見てなって」


 笑顔で話す佐伯さんはどこか高揚しているように見えた。

 佐伯さんだけじゃない、戸田さんや池田のお爺さんも佐伯さんと同じように高揚している。

 スローイングラインに向かう橘君の右手にはお店で使うものとは違うダーツを持っていた。

 

「タングステン製のストレートダーツか‥‥あいつ本気だな」


「あぁ。あの状態の健一は恐ろしいぞ」


 そういう戸田さんと池田のおじいさんはどこか楽しそうに話している。

 そしてスローイングラインに立ち、ダーツを構える橘君の姿を見て私は驚いてしまう。

 

「お姉ちゃん、あれ柚子と同じ」


 柚子が興奮しているのも無理はない。

 橘君は左手・ ・でダーツを持ち構えているのだ。

 いつもはお店で右手で投げる橘君を見ていた私にとってはありえない光景である。

 弓長という男性も私と同じでその光景に驚いているが、こちらの人達は驚いている気配などない。

 

「橘君‥‥逆手で投げてる?」


「いや、あれが健一の本気だよ。いつからだったかな? あいつが強くなりすぎたから、よっぽどのことがない限り人と対戦する時は右手で投げるようにしているらしい」


「じゃあ、あれが‥‥」


「そう、本来の健一のダーツだよ。中々見れないからしっかり見ときな」


 佐伯さんが話し終えた瞬間、橘君の手からはダーツが投げられた。

 その矢は簡単に『20』のトリプルゾーンに吸いこまれていく。

 その後2投目、3投目は『18』、『19』のトリプルゾーンに矢が刺さった。


「ヒューー、ホワイトホースか。さすがだな健一は」


「わしを倒したんだからこれぐらいはしてもらわないとな」

 

 橘君のことを賞賛する戸田さんと池田のお爺さんを尻目に私は別のことを考えていた。

 洗練されていて、無駄のないフォームとしなやかなダーツの軌道。

 狙ったところを寸分たがわず射止めるその軌道は、まるでスナイパーを思い起こす。

 柚子も橘君の一挙手一投足いっきょしゅいっとうそくを逃さないようにと食い入るように見つめている。

 橘君が自分の矢を抜くと弓長という男性に声をかけたのが分かった。

 そのことで我に返ったのか、彼はダーツの矢を持ちスローイングラインに立つ。

 

「もう弓長さんはダメだな。健一のダーツを見て戦意を喪失している」


「そうなんですか?」


「そうだよ。グリーピングも全然出来ていないし、肘の位置もさっきよりも下になってるから」


 その後佐伯さんの言う通り、弓長という男性の2投目はかろうじて『18』のシングルに入るが1投目と3投目は見当違いのところに矢が刺さっていた。

 それとはうってかわり橘君は相変わらずきれいなフォームで淡々と投げ、ターゲットを確実に捕らえていく。

 そして3ラウンド目、橘君圧倒的優位な状況で残すところは『BULL』をクローズするだけとなった。

 私はこの時、彼がこのラウンドでゲームを終わらせることを確信している。

 滑らかなフォームから投げられるダーツの矢は1投目『16』のトリプル、2投目はアウトブルと簡単にターゲットを捕らえていく。

 1投目の『16』のトリプルを入れた時点で、得点は48対20で逆転。

 3投目をインブルに入れれば橘君の勝利である。

 そして勝負の3投目、真剣なまなざしで投げる橘君の手から放たれた矢は見事にインブルを捕らえていた。

 そしてインブルに入った瞬間、橘君のガッツポーズと共に彼の勝利が決まった。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★




「約束通り、宮永さんには二度と近づかないで下さい」


「それと俺の名前を2度と名乗るなよ。ねぇ、今どんな気持ち? あれだけ豪語しておいて今アマチュアに負けた気分はどんな気持ち?」


「お前は少し黙ってろ」


 うなだれている弓長さんに近づき、戸田さんが追い討ちの言葉攻めをしていると後ろから佐伯さんの拳が戸田さんの頭にめり込む。

 佐伯さんのげんこつを頭に浴びた戸田さんは床で頭を抱えうずくまっていた。

 自業自得とはいえご愁傷様です。

 

「こんなことって‥‥‥‥」


 悔しそうに唇をかみ締める顔をくしゃくしゃにゆがめる弓長さん。

 下を向き両手を震わしている心境を察するに非常に悔しいことが見て取れる。

 しかし、俺は彼に容赦する気はない。

 元々宮永さんを騙したのも戸田さんの名前を偽ったのも自業自得なのだから責任はしっかりと取ってもらう。

 

「早くしてください。俺は一刻も早くこの問題に終止符をつけたいんです」


「分かったよ」


 怒鳴り口調の弓長さんは携帯を取り出すと、どこかに電話をかけていた。

 少しして通話を終えると、携帯を操作し俺に渡す。

 渡された携帯のディスプレイには電話帳のマ行画面が映し出されていた。

 

「確認しろ。あの宮永って子の番号は全て消した」


 渡したものを見ようと思うが、いかんせん俺は携帯の使い方には少し疎い。

 宮永さんの電話番号など知らないし、基本は携帯電話ですることといったらゲームぐらいしかしないので、それもしょうがない。

 ちなみに友達が非常に少ないので、電話やメールをすることはほとんどない。

 そんなことを勝手に思っていると非常に悲しくなってきた。

 どうしよう、泣きそうだ。

 

「貸してみ」


 突如隣から出てきた佐伯さんがその携帯を横から奪い、遠野さんと2人で中を確認し始めた。

 

「雪菜ちゃん、友達の電話番号とアドレスはわかる?」


「はい、私の携帯に‥‥」


「どれどれ‥‥」


 2人はあーでもないこーでもないといいながら携帯の中身の確認を続ける。

 その姿は仲のいい姉妹に見えないこともない。

 柚子ちゃんも2人の隣で携帯を眺めているが、2人が何をしているのかよく分かっていないように思える。

 

「SDカードにもなし‥‥グループも大丈夫‥‥該当メールも全て削除‥‥大丈夫だ。全部消えてる」


 そういい、携帯を佐伯さんは弓長さんに直接返す。

 弓長さんはその携帯を取ると自分のポケットにしまった。


「全く、忌々しいわ。お前なんかに負けるなんて。所詮俺なんかはプロの器じゃなかったってことだよな」


「弓長さん‥‥」


「散々可愛い子達にプロって言っていたのが馬鹿みたいだ。やっぱり才能の違いって奴か?」


 弓長さんは自虐的に自分のことをそう話す。

 今の彼に俺はかける言葉が見つからない。

 

「それは違うな」


 いつの間にか佐伯さんのげんこつから復活した戸田さんが腕を組んで立っていた。

 先程の表情とは違い、どこかつき物が落ちたようにすっきりしている。

 ただ、先程の佐伯さんとのやり取りを見たせいか俺はあの人のことを全く格好いいとは思わない。

 現に先程佐伯さんにげんこつをもらった所に小さいたんこぶが出来ていることが見て取れた。

 

「ただ端にお前の練習量が足らないだけだ。そうすればあんな試験ぐらいお前なら楽勝で受かるわ」


 相変わらず戸田さんはにやけた表情で弓長さんと対峙していた。

 それはプロとしての挑戦状なのか、ただ端に挑発しているだけなのか俺にはわからなかった。

 

「そうか‥‥それならいい」


 そういうと弓長さんは荷物をまとめるとそのままカウンターの方に向かっていった。

 去り際のどこか寂しそうな彼の後ろ姿を見ているともう2度と会えないような気がした。

 

「弓長さん、また一緒にダーツをやりましょう」


「悪いがお前は後回しだ。戸田覚えていろよ。今度は俺がお前を倒してやるからな」


 一度振り返り、こちらの方を向くと彼はそのまま自動ドアへの外へと出て行った。

 残された俺達は彼の後ろ姿を呆然と見送っていた。

 

「『俺がお前を倒してやるからな』か‥‥」


 このセリフが弓長さんの口から出たということは、きっと彼はプロになって戸田さんに仕返しをする予定なのだろう。

 そして兄貴分の戸田さんを倒したら次は俺との勝負か。

 プロで待ち受ける戸田さんに、まだ新人の弓長さんが挑む。

 将来的に見てみたい1戦ではある。

 

「お兄ちゃん」


 いつの間にか俺の側に寄ってきた柚子ちゃんは俺の腰付近にしがみついていた。

 丁度俺のおなかの辺りに顔をうずめる形となり、少しむずがゆい。

 

「どうしたの柚子ちゃん?」


「今日も格好良かった。柚子にもあの投げ方教えてほしい」


 柚子ちゃんが俺を見る目は爛々と輝いている。

 そんなに俺はすごかったんだろうか。


「わかった。ここでもまだできるはずだから一緒にやろうか」


「やったぁ」


 そういうと柚子ちゃんは自分のバッグからダーツケースを取り出し、その場でダーツの矢を組み立て始める。

 戸田さんはその様子を見ながら俺の方を見てニヤニヤと笑っている。


「でも、健一にとってあれは会心の出来だったんじゃないのか? プロでもあんなゲームお目にかかることなんてめったにないぞ」


「あれはまぐれですよ。次に同じゲームをやるときはあんなにうまくいくことはないです」


「あんなものを見せられちゃ、柚子ちゃんがお前に惚れるのも無理はないな」


「惚れるって‥‥」


 俺は戸田さんのニヤニヤ笑いに心底あきれてしまう。

 柚子ちゃんが俺にそんな感情を抱くことはありえないだろう。

 現に今も柚子ちゃんは無心で自分のダーツの矢を組み立て続けている。

 

「橘君‥‥やっぱりロリコンなの?」


「遠野さん、それは誤解だって」


 戸田さんの発言を聞きつけいつの間にか遠野さんも俺の側に寄ってきた。

 その光景を見てしてやったりの表情を見せる戸田さん。

 絶対この人は全てを知っていてやっているな。

 

「そうだよね~~。健一はやっぱり雪菜ちゃんぐらいの女の子じゃないとダメだよね」


「佐伯さん!」


 遠野さんとの隣にくっついてきた佐伯さんが今度は遠野さんのことをプッシュする。

 この人もまた余計なことを言ってくれる。

 横にいる遠野さんなんて慌てふためいているじゃないか。

 

「いや、別に俺はそんなに遠野さんのこと‥‥って遠野さんぐらいの女の子が1番素敵ですよね。だからその握っている拳をどうか下ろしてください。お願いします」


 俺がそういうと遠野さんは握っていた拳を振りほどいた。

 最近俺や柚子ちゃんといる時の遠野さんは、どことなく佐伯さんに似てきていないか?

 気づくと拳を握っているところとか特に。

 

「健一はいい友達をもったな」


 俺と遠野さんのやり取りを見てのんきにに笑う戸田さんに俺は恨みをこめた視線を送った。

 こんなすぐ暴力を振るおうとする人達のどこがいい友達なんだよ。

 戸田さんは1度眼科に行ったほうがいい。

 

「お兄ちゃん、できたよ」


 柚子ちゃんの方を振り向くと、俺の方を見る柚子ちゃんの笑顔はまぶしかった。

 何だかんだいって1番柚子ちゃんが可愛いのかもな。


「私もやるから、橘君ちょっと待って」


「それは別にいいけど‥‥」


「お兄ちゃん、早くやろうよ」


「柚子ちゃん、ちょっと待って」


 俺が2人の姉妹に翻弄され慌てふためく様を周りの人達は微笑ましげに見ている。

 これからこんなことが続いていくのかと思うと俺は気がきでならない。

 だけど‥‥‥‥。

 

「はーーやーーくーー」


「待ってよ、健一君」


「わかったから、とりあえず2人共落ち着いて。柚子ちゃんは俺の服を引っ張らないで」


 こんな時間が続くのも悪くないと遠野姉妹に挟まれながらのんきに俺は考えていた。

ご覧いただきありがとうございます。


感想をいただければうれしいです。


次回2章のエピローグとなります。

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