表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狙撃手の日常  作者: 野兎
神の弓は月の形
60/166

59 レベルアップ

少し短めです。

《戦闘行動によりレベルアップしました。ステータスに10ポイント振り分けてください》

《スキルポイントが16増えました》

《レベルアップによりスキル【擬態】を取得しました。スキル欄が限界なので控えに回されました》

《戦闘行動により【弓術Lv17】になりました》

《戦闘行動により【狙撃Lv15】になりました》

《戦闘行動により【火魔法Lv20】になりました》

《レベルアップによりスキル【ファイアゴーレム】を取得しました》


《戦闘行動により【木魔法Lv15】になりました》

《レベルアップによりスキル【トレント】を取得しました》

《レベルアップによりスキル【グラストラップ】を取得しました》


《戦闘行動により【土魔法Lv8】になりました》

《レベルアップによりスキル【レジストアース】を取得しました》

《レベルアップによりスキル【アースニードル】を取得しました》


《戦闘行動により【マゾヒストLv7】になりました》

《戦闘行動により【遠見Lv14】になりました》

《戦闘行動により【精密操作Lv5】になりました》


《【ゴブリンの王】が倒されました。スキルポイントが25増えました》



種族:半樹人

職業:狙撃手 Lv30

称号:神弓の射手


スキルポイント:47


 体力:90(-35)

 筋力:25

 耐久力:40

 魔力 :90(+10)(+58)

 精神力:90(+5)(+49)

 敏捷 :20

 器用 :80(+20)


パッシブスキル

【弓術Lv17】

【狙撃Lv15】【隠密Lv8】

【火魔法Lv20】【木魔法Lv15】【土魔法Lv8】

【魔力操作Lv4】

【マゾヒストLv7】

【遠見Lv14】

【精密操作Lv5】


アクションスキル

【光合成】

【ファイアボール】【ファイアフライ】【レジストファイア】【エクスプロージョン】【バーナー】【ファイアソード】【ファイアストーム】【ファイアウォール】【ファイアゴーレム】

【ストーンバレット】【クラック】【レジストアース】【アースニードル】

【ウッドバインド】【グロウアップ】【ポイズナスフラワー】【リフレッシュ】【バンブースピア】【トレント】【グラストラップ】

【ファイアショット】【ロックショット】【ウッドショット】【ダブルアロー】【チェイスアロー】【アローレイン】



 怒涛のレベルアップ祭りだーい。

 テンションあがるなー。


 とりあえず精神力と魔力に振っておくとして。


 新しい魔法を色々と手に入れられたな。

 火魔法はファイアゴーレム。

 ……土魔法以外でもゴーレムって作れたんですね。壁役として使えばいいのかな?


 そして木魔法。

 トレントと、グラストラップ。

 トレントはモンスターで出てきたな。これもまた召喚か。ファイアゴーレムと被るな。

 そしてグラストラップ。ウッドバインドの柔らかい下位互換?

 よくわからないな。草の罠。ダメージが与えられるのかな?


 そして四大属性恒例のレジスト系の魔法。ロックタートルと戦う時に役立つな。それ以外に土魔法使ってくるやついなかったよね。

 そしてアースニードル。バンブースピアと似ているような気がする。どうせ土の棘ができるんだろ?


 こうしてみると木魔法と土魔法って似てるな。

 どちらも妨害系の魔法が多い。

 同じようなイメージだもんな。五行では木と土は相性悪かったはずだけど。


 土魔法の上に木魔法をかけるとよく育ったりするのだろうか。


 狙撃手がレベル30になったからか手に入れたのは擬態。鎧着ているのに擬態も何もないと思うのだが……今度試してみるか。



「レベルアップが多すぎて頭が痛くなりそうです。スキルポイントも大量で……」

 そんなことで頭が痛くなっているのはカラコさんだけだと思うぞ。皆ニヤニヤしてるか他人に見せびらかしてるか。新呪文の確認をしてたりするぞ。


「いやー、長い期間もようやく終わり、休暇が来るね」

 色々忙しかったし、採取をしながら、静かにポーションの研究をするのもいいだろう。

「ギルド」

 たった1つの言葉で俺のヴィジョンが崩れ落ちた。

「面接」

「や、やめてくれ」

 俺のトラウマが出てくる。

「いやー、これからが忙しくなってきますねー」

 鬼畜!

 ちょっとぐらい休ませてくれよ!


 俺が膝をついて心折られてるのを見て、カラコさんは笑った。

「ちょっと虐めましたけど、ギルドに関してはそんなに急がなくていいと思いますよ」


 中々カラコさんも虐め方が悦に入ってきたな。その調子で俺との垣根をなくすが良い。最終的に目指すのは……

『おい、シノブ。ポーション持ってこいよ』

『はい! わかりましたカラコ様』


 いや、これじゃパシリじゃないか。もっとフレンドリーな感じに……。


『シノブさん♪、今日も冴えない顔してますね。見てるだけで腹が立つので遠くから援護してください』

『はあはあ、わかりましたカラコ様』


 何だか悲しくなってきたな。なんで妄想の中でもこんなものしか思いつかないのだろう。

 リアルの恋人同士で言うと下の名前で呼ぶ関係とかになる。しかしここはゲームだから下の名前なんてない。リアルの名前を明かすというのもあるが……ダメだな。ゲームはゲーム。そう割り切ろう。


 遠距離恋愛用のひたすらイチャイチャするためのソフトウェアとかあったな。

 いやいや、それって顔変えられないよな。


 はい。妄想。さっきまでの全部ただの妄想。煩悩退散。実は俺寺の息子なんだ。嘘だよ。



「そういえば報酬ってどうなってるんだろうな」

 ギルドマスターが働きに応じて報酬を出すとか言っていたけど。

 戦場のNPCに弓兵しかいなかったのが、不思議だけどな。狩人ギルドでさえもあんだけの教官組を揃えてるのに。

 弓が不遇だっていいたいのかな?

 金はかかるから人気ないとは思うけど。


「ギルドに行けば報酬は貰えるそうです。パーティーのランクも大幅に上がるかもしれませんね」

 いやー、楽しみだな。何が貰えるんだろう。


「魔石と肉でアイテムボックスがあふれかえりそうです」

 うわ、本当だ。てか邪結晶とかもあるし、スライムの粘液も放置してるままだし。ゴブリン肉も調理方法見つけなきゃ。ポイズンタイガーの毒袋もな。こりゃ本格的に1日を生産に当てた方が良いかもしれない。


 どれも魔石だが、大きさが違う。一体何に使うのだろうか。

 大量の魔石に紛れて違うものが見つかった。


 ゴブリン王の王冠。

 ゴブリン王の魔剣。



 な、何これ。

 正式名称ゴブリン王だったんだ。ゴブリンキングとかじゃなくてゴブリン王。

 ゴブリン王という種族名なのか、ただ単にゴブリンの王なのか。

 いやあの体格でただのゴブリンなわけないよな……。あれ肥満体に見えて中身は筋肉という力士タイプだったみたいだし。

 それも発揮させてもらえず、足を止められてから一瞬で業火に飲まれたのは可哀想だったけどな。


 魔剣……ていっても大剣の部類に入るのではないだろうか。ヨツキちゃん使えるかな?

 ゴブリン王の王冠。サイズ調節機能がなければとても冠れそうにない気がするが。


 次にイッカクさんに会った時に見てもらおう。

 たぶん相当鑑定レベル高いだろうし。



「シノブさん、早く報酬見に行きましょうよ」

 周りの人もゾロゾロと移動し始めている。

 最前線で活躍をしていた俺らは声をかけられたりしているのだが、何故か俺だけ声をかけられない。何故だ。

 戦闘中に効いてなかった隠密スキルがこの時になって効果を発揮しているのか!?



「否、俺は否定する」

「否を否定するんですか?」

「何故なら人が多いからだ」

「キャラ変わりましたね」

 別に声かけられないから寂しいとか思ってないもん。

 コミュ障な俺には知らない人と談笑なんてできっこないもん。


「いやぁ~、本当にわくわくしましたよ」

 ジープ!

 手を振りながらやってきたのはスーツにサングラス。狙撃銃を背負った俺のご近所さんだった。


「そのまま前に行って戻らなくてすまなかったな」

「いやいや、良いもの見せてもらいましたから」

 遠くから見てる分には楽しかっただろうな。



 俺達はフレンドを交換して別れた。

 困ったときにはいつでも呼んでくれ、と言える立場になったのが嬉しいことだ。


「シノブさんも1人でなんとかやれるじゃないですか」

 今まで1人では生きていけないとでも思われていたのか? 心外だな。

 一人暮らしでちゃんと生きている……いや、ちゃんとは生きていないな。自炊もしてないし、近くの店が一斉に潰れたら死ぬ自信もある。駅に辿り着くまでに体力が尽きて野垂れ死にだ。


「……まあ、今は混雑しているから後にしようってことだよ。じゃあ、俺は飯食ってくる」

 ワイズさん達のグループは流れに逆らって、森の方へ向かおうとしていた。

 ちくしょう、マッドのやつしれっとした顔でゴーレムに乗ってやがる。


「ワイズさん達何しにいくんでしょうか」

「イベントが終わった後のフィールドの変化を確かめに行くそうだ」

 ヴィルゴさんが俺たちの後ろへと来ていた。

 キイや、アオちゃんもいる。


 ジンがカラコさんへと話を始めた。

 さて、俺のカラコさんに手を出すんじゃ無えよという視線を取り巻きに送って、決してジンの筋肉だらけの体格を見て怯えたわけじゃない。取り巻きと仲良くなりたかっただけだ。

 送って、俺はログアウトしますか。


 飯……簡易栄養剤かな。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ