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最強の傭兵〜VRMMOでも世界最強?〜  作者: ハロウィン
第1階層
5/152

隠しクエスト

VRMMOにはまった元傭兵の伊黒恭弥は、誰もやりたがらなかった長期間のクエストをクリアした。

 傭兵を辞め、やることのない恭弥は今日もまた「アムシュターク」にログインしていた。


「そういえば、昨日、修練場にいた教官に挨拶しないでログアウトしちゃったな〜」

 そんなどうでもいいことを思い出して、また修練場に足を向けた。


 修練場に入ると、2週間で見慣れた光景だが、隅の方に教官が1人で座っていた。

 恭弥は教官の前まで行って

「2週間お世話になりました!」

 深々とお辞儀をした。


 2週間も同じ場所にいて、少し親近感が湧いた恭弥だったが、教官も同じだったらしい。


「2週間もよく頑張ったな!この修練をやり遂げたのは、お前が初めてだ。これは、餞別だ。」


《【ヒドゥンしクエスト】クリア》

 頭の中に音声が響いて、目の前には青いパネルが表示された。

◇◆◇

ヒドゥンしクエスト】教官に認められる〈初回限定〉

報酬

10万ジル

情報屋としての利用

◇◆◇


「なんか分からないことがあったら、いつでも頼れよ」

と言ってくれた教官に再度礼をして、修練場を後にした。


(10万ジルか〜そういえば、全然お金のこと考えたなかったな〜初心者ボーナスでもらった5万ジルと合わせて15万か…1ジル1円っぽいし、俺って貧乏じゃね?)

と当たり前のことに今更気付いた様子である。


 そして、街を歩いているとまたまた今更ながら気づいたことがあった。

(そういえば、俺って初期装備のままじゃん。)

 街を歩いているプレイヤーはほとんど、なんかカッコいい鎧やローブを着て、キラキラした武器を持っていた。

それに比べて、恭弥は村人Aみたいな初期装備のままであった。


「ああいうのって、どっかで買えたりするんかな?

一旦、ログアウトとして調べてもいいけど…あっ…」

 何かを思い出した恭弥は回れ後ろをして、歩き出した。


 恭弥が来たのは、さっき出たばかりの修練場だった。

(情報屋って書いてあったし、色々聞けるよな…)

「すいませーん」

 教官のところへ走り寄り、色々質問をすることにした。


得られた情報はこうである。

・装備品や武器は、ドロップアイテムかオーダーメイド

・全身の装備を揃えるには、少なくとも100万ジル必要

・お金を稼ぐなら、ダンジョン攻略が一番でこの街から一番近くにあるのは、北門から出てまっすぐ行ったところにある[大蛇の洞窟]


「なるほど…貴重な情報ありがとうございます!」

「頑張れよ。」

と言葉を交わして、再び修練場を出た。


 100万も集めるのはだるいと感じた恭弥はまず、オーダーメイドができる生産職を探すことにした。ログイン時の広場近くに大きな鍛冶屋っぽい店を見つけ、入ることにした。


「たった15万?!だめだめ!もっと金を稼いでから出直しな!」

と店を追い出され、他の店にも行ってみたが、同じように言われただけであった。


「やっぱり、100万集めるしかないか〜」

 諦めかけた恭弥がトボトボ歩いていると、小さい鍛冶屋を見つけた。

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