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最強の傭兵〜VRMMOでも世界最強?〜  作者: ハロウィン
第1階層
11/152

新装備とフレンド

VRMMO「アムシュターク」をプレイする伊黒恭弥は、素材もお金も揃って、オーダーメイドを頼むことにした。そして、頼んだ翌日に完成品を受け取りに行こうとしていた。

 恭弥は、ログインすると早速、アインの鍛冶屋に向かった。


「おう、兄ちゃん!頼まれてたやつできてるぜ!」

(仕事が早くて助かるぜ)内心そう思った恭弥だったが、礼だけ言って装備を受け取った。


◇◇◇

黒兎のスーツジャケット

 DEX+5 AGI+10

 スキルスロット【空欄】

黒兎のスーツパンツ

 DEX+5 AGI+10

 スキルスロット【空欄】

白ワイシャツ

 なし

黒のネクタイ

 INT+10

黒蛇の革靴

 STR+10 AGI+20

 スキルスロット【空欄】

黒蛇の皮ベルト

 INT+10

黒蛇の革手袋

 STR+10 DEX+20

 スキルスロット【空欄】

◇◇◇


 受け取った装備を確認しているとあることに気づく。

「あれ?俺、手袋なんて頼んだっけ??」

「ん?ああ、それな。おまけだよ、おまけ!」

とひきつった笑顔でアインは答える。


(この前、こいつは黒兎にさえも負けるとか思ってた罪悪感があるからなんて口が裂けても言えねー)


「まじか!?太っ腹じゃん!サンキューな!」

アインの心の内を知らない恭弥は、素直にその好意を受け入れた。


「うん!やっぱ、この姿が1番だよなぁ…」

 恭弥は、新しく手に入れた装備を身につけて、傭兵をやっていた自分を思い出していた。

「思ってより似合ってんじゃん!」

 おっさんの褒め言葉なんて気色悪いが、この装備を作ってもらった恩もあるので、恭弥は素直に礼を言った。


 そのまま、店を出て行こうとすると

「これからも、ここに来るんだろ?フレンド登録しとこーぜ!」


 フレンド機能を知らない恭弥だったが、いつでもフレンド登録したプレイヤーとチャットを通して会話ができることを教わり、アインとフレンドになることにした。


「じゃあ、色々ありがとなー!」

「おう!なんかあったら来いよ!」

 初めて「アムシュターク」で仲良くなったアインに再度礼を言って、店を後にした。


 大蛇との戦いでポーションの必要性を今更ながら、実感した恭弥は、解毒のポーションでお世話になった少年のところに訪れた。


「あっ、昨日の兄ちゃん!また、毒にでもやられたの?」

 昨日と同じ場所で店を構えていた少年エルは、揶揄うように言ってきた。

「ちげーよ、万が一のために買っとこうと思ってさ…」

 エルの揶揄を笑って受け流して

「えっと、、回復と解毒のポーションを2つずつ頼む。」

「あいよ!4万ジルな!」

 そんなやり取りをして、恭弥はポーションを受け取った。


「サンキュー!ついでに、フレンド登録しよーぜ!たぶん、これからもお世話になると思うし…」

 さっき、アインから教わった機能だったが、いかにも使い慣れてますよ感を出しながら、提案した。


「いいぜ!お得意様になってくれるんだったらな!」

と冗談混じりに笑って答えるエルとフレンド登録をし合って、恭弥は街の外に出た。


「よっしゃ!新しい装備を確認しに何かを倒しにいくか!」

そう意気込んでいた恭弥はあることを思い出した。


「そういえば、黒蛇のピアス!蛇を召喚できるんだったよな!」


 目立たないように、人のいなそうな所まで移動した恭弥は、右耳についているピアスに手を添えて

「召喚!」

と叫んだ。

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