『勇者専用武器の守護者にして女王シルフィードの仲間』テンペスカラベ

【名前】テンペスカラベ

【所属】現地人

【種族】伝説のモンスター

【年齢】数千万歳

【職業】ブレイブグニルの守護者/女王シルフィードの仲間

【性別】雄

【外見】

エメラルドのように輝く翠色の甲殻と雄々しい一本角を持つ、体長約50m程度の巨大なカブトムシ。

目は蒼い複眼、六肢は茶色、背中の羽の甲殻はオパールのようなオレンジ色。

空を飛ぶ時は背中の羽をプロペラのように回転させ、後半身を緑色の竜巻に包み込む。

【趣味】果物を食べる事、樹液を舐めながら昼寝、大陸各地を巡り飛んで風を吹かせる事

【好きなもの】果物、樹液、空を飛ぶ事、風

【嫌いなもの】『魔王』を初めとする悪しき存在、欲深い人間

【性格】

人間への疑念や不信感が強く、基本的に初対面の相手は簡単に信用しない。

しかし、一度心を許した相手は『盟友』として接し、『盟友』からの頼みとあれば、どんなに些細な事であろうと自分の命をかけて守り通す義理堅さを見せる。

人間の言葉を流暢に話す事ができるが、上記のように『初対面の人間』は信用しない為、普段は『虫語(バグズ・ワード)』でしか話さない(※ただし、『博愛』の勇者には『虫語(バグズ・ワード)』であっても意味が通じる)。

イメージCV・堀内賢雄

一人称・『わし』

二人称・『お前、貴様』

【能力】

『テンペスカラベ』

『風』属性のモンスターとしての特性。

空を飛ぶ際には、背中の羽をプロペラのように高速回転させて自身の後半身を緑色の竜巻に包み込み、最高速度マッハ60で空中飛行する。

前肢の足先からも小さな竜巻を自由に発生させる事ができ、攻撃や防御等に用いる。

『風の噂の知覚』

風の音を聞くだけで、遠く離れた場所の情報を知る事ができる能力。

これと『自分で発生させた風』を組み合わせれば、大陸中の生物に『自身の見聞きした物事』を動画配信のように知覚させる事も可能。

『虫語(バグズ・ワード)』

そのまま、虫及び虫系亜人種が使う言葉。

普通の人間や脊椎動物系亜人種には『キーキー、チーチー』といった虫の鳴き声にしか聞こえない。

『正義の槍・ブレイブグニル』

『光の神』が作った『勇者』専用武器『ブレイブ・アームズ』の1つ。

千年前の先代『正義』の勇者・カーティス・ゴードン/プラネットコマンダーからの依頼で長年に渡って守り続けている品で、特に彼自身の能力とは関係無いが便宜上記載する。

三ツ又の穂先を備えた長槍で、柄舌・柄の中央・石突部に『勇者の証』にして『光の神のシンボル』でもある『勇者紋(ブレイブ・クレスト)』が刻まれている。

『最強種』と言われる竜(ドラゴン)の鱗や最強の魔法金属であるオリハルコンすらも刺し貫く鋭さを持ち、穂先を柄から発射可能して遠距離攻撃も可能(※発射した穂先と柄本体は伸縮自在の鎖で繋がっており、簡単に回収可能)。

また、穂先の切っ先からは浴びた相手の私欲や悪心を消し去って善人に変えてしまう水色の光線を放つ事ができ、『魔王』によって凶暴化or洗脳された者を一度に1000万人も正気に戻せる。

【詳細】

エメラルドのように輝く翠色の甲殻に覆われた巨体を持つ巨大なカブトムシの姿をした伝説の『風』属性モンスター。

遥か神話の時代からアルカディア大陸各地を飛び回り、東西南北に吹く風を発生させているとされ、エルフを初めとする一部の亜人種からは『風の王虫(おうむし)』と呼ばれて信仰対象となっている。

今から千年前には当時の『異界の勇者』達と協力し、当時の『七大罪の魔王』と戦った。

『魔王』との戦いを終えた後、当時の『正義』の勇者・カーティス・ゴードン/プラネットコマンダーより勇者専用武器(ブレイブ・アームズ)の一つ『正義の槍・ブレイブグニル』を千年後の『勇者』達の為に守護する事を依頼され、それ以来千年もの間、ブレイブグニルを守り続けている。

そして今から(※本編開始の)一年前、新たな『魔王』達が続々と出現を開始。

自身と同じく伝説級のモンスターであるグラオペル、ボルケイオンの2体が『魔王』の軍門に下った事を『風の噂』で知ると『魔王の軍勢に単独で挑むのは危険』と考え、大陸南部のエチーピア・ジャングルに隠れ潜んで『異界の勇者』達が召喚されるのを待ち続けた………。

そんなある日、この世界に召喚されたばかりの『博愛』の勇者の一人・女王シルフィードと遭遇。

一目見てシルフィードが『勇者』だと気づいたものの、『正義』ではなく『博愛』の勇者だった為に一時は落胆してしまう………が、シルフィードと話をしていく内に彼女が『インセクターズ』という異界の虫の亜人種(※厳密には『昆虫人間』)の王族だと知り、『例え異界の者であろうと『虫の王族』ならば信頼に値する』と考え、アルカディア大陸における女王シルフィードの最初の仲間となった。

その後、シルフィードが『正義』の勇者の一人である坂亀　涼介/海中戦士ヴァッサーXのパーティに参加すると、内心で少々の不満を感じつつもヒーロー(※『無償で人助けを行う異界の職業』と認識している)だという涼介にブレイブグニルを預けている。

【備考】

基本的に人間があまり好きではない(でも、特別嫌いでもない)為、シルフィードの仲間となってからも涼介のパーティメンバー以外の『勇者』やその仲間とはほとんど会話も交流もしていない。

しかし、『自身よりも遥かに年上の虫』である『信仰』の勇者の一体・天空の怪獣女神　ファルラとは『対等の友人付き合い』を行い、シルフィードと同じ『博愛』の勇者である水篠　由亜、井上　ミツ子、上条　恭香、バタール、アリシア・T・ラオンハウ、ライハーネフ・ビント・スライマーン・ウバイヤースとは『それなりに(・・・・・)』仲良く付き合っている。