『異世界鉄道車両』ユリウス・アイゼンバーン
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】ユリウス・アイゼンバーン
【所属】現地人
【種族】異世界転移者/自立稼働式列車
【年齢】製造から約7年
【職業】公共交通機関用在来線鉄道車両
【性別】男性人格
【外見】
新幹線のぞみと機関車トー○スを合体させたような、人間を思わせる顔を持つ列車。
車体カラーはJR東日本・中央線を走行する電車のようなオレンジ色ベース。
大きさは日本で一般的な電車と同等。
【趣味】お客さんを目的地に運ぶ事、走行中の鼻歌
【好きなもの】線路上を風切るように走行する事、自分に乗車するお客さん達、駅員さんに車両と車内を清掃してもらう事
【嫌いなもの】走れない事、他のお客さんに迷惑をかけるマナーの悪いお客さん、車体に鳥の糞が着く事、線路の外(走れないから)、自身の車内が『酔っぱらったお客さんの吐瀉物』や『お客さんの靴に着いた犬のウンコ』等で汚れてしまう事
【性格】
自身に乗車した人々を目的地となる駅まで運ぶ事に喜びを感じる『列車の鑑』のような性格。
列車である為に『線路の外』では走れない事を気にしている。
一人称・『僕』
イメージCV:松本梨香
【能力】
『自立稼働式列車』
人間に近い自意識を有するAIによって制御されている最新式の列車。
人間のような過失ミスを起こさず、乗客を安全にかつ定刻通りに目的の駅まで運ぶ。
AIが数百人近い乗客一人一人と会話でき、その健康状態も確認可能。
最高走行速度は時速150km。
『客車』
後ろに連結されている10両編成の客車。
新幹線車両よりも在来線鉄道車両に近い座席車で、一両に付き最大80人まで乗車可能。
『仮想線路生成』
ドクタージェネシスの加護『超人への覚醒』によって獲得した能力。
車両前面下部から光線を放ち、実体を持つエネルギーで作られた『線路』を生成し、その線路上を走行する。
イメージとしては『仮面ライダー電王』に登場する時の列車『デンライナー』の走行場面に近い。
これにより、本来は線路が存在しない場所でも走行可能になり、空中に線路を作り出して『擬似的な空中飛行』も行える。
ちなみに生成した『線路』は、通過後に空気に溶けるように跡形も残らず消滅する。
【詳細】
アースT世界で開発された自意識を持つAIによって制御された鉄道車両『自立稼働式列車』の1台。
元々は首都圏内の在来路線を試験的に走行していたのだが、2~3年くらい前の酷い嵐の夜に回送運行していた際、突然車体に落雷が直撃して全システムが強制停止。
システムが再起動した時には、アルカディア大陸の山間部に異世界転移していたのだ。
突然の事態に鉄道会社に向けてSOS連絡を送信するも『圏外』であり、走行しようにも『線路が無い場所』では身動ぎ一つできず、途方にくれてしまう。
それから3年近くも野ざらし同然のまま山中で停車し続け、時折通りかかった旅人や狩人の話を盗み聞きしていく内に自身がファンタジーな異世界に転移してしまった事を悟る。
『異変』の発生後も山中で停車し続けていたのだが、ある時この世界へと召喚されたばかりの『知恵』の勇者の一人・ジェイソン・アームストロング/ドクタージェネシスと遭遇。
ドクタージェネシスの持つ勇者の加護『超人への覚醒』によって『仮想線路生成』能力を獲得して3年ぶりに走行可能状態になった上に、自分の意思で自由に好きな場所に行けるようになったのだ。
現在は『堅固』の勇者・八神はるお、『希望』の勇者・八神そう兄妹と行動を共にしており、自身の客車一両を八神兄妹が運営している『八神何でもカンパニー』の移動基地として提供している。
【備考】
元の世界では『天候不良による車両脱線事故』と判断されたのだが、鉄道会社や警察が綿密な調査/捜索を行ったものの残骸一つ発見できなかった為、『原因不明の車両行方不明事件』として都市伝説化している。
感想よろしくお願いいたします。




