『人魚に崇められし海の|主《あるじ》』マナネギール
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】マナネギール
【所属】現地人
【種族】伝説の怪物
【年齢】数万歳
【職業】海の主
【性別】雄
【外見】
クジラの頭、チョウチンアンコウの発光器官、ノコギリザメのノコギリ、クリオネのバッカルコーンのような口&クラゲの触手に似た複数の舌、ウミガメの甲羅、シャチの背鰭、エビやカニのようなハサミ状の前肢、カニのような脚、タコやイカ等の頭足類の触腕のような無数の後ろ脚、ジンベエザメの尾鰭…………等々、多種多様な海の生き物を合体させたような姿をしている生き物。
シロナガスクジラの4倍近く大きな巨体を持つ。
【趣味】海流に乗って海を旅する事
【好きなもの】海と海に住む全ての生き物達、海を愛する全ての者、プランクトン(食料的な意味で)
【嫌いなもの】『食う』以外の理由で命を奪う者、海に捨てられた地上のゴミ、海を汚す者
【性格】
海と海に住む全ての生き物を自分の子供のように愛している。
おおらかで滅多に怒らないが、一度怒ると『神々すらも裸足で逃げ出す』と表される程に恐ろしい。
不気味さすら感じる見た目に反してエルフと同等の高い知性を持っており、テレパシーを使って人間や人魚を初めとする亜人種とコミュニケーションを行える。
テレパシーでの会話時には語尾に『~じゃわい』と付けて喋る老人のような口調が特徴。
イメージCV:島田敏
一人称・『朕』
二人称・『そち』
【能力】
『海の主』
魔物としての特性。
様々な海の生き物が体に混ざりあっている為、それぞれの海の生き物の力を行使できる。
『エビやカニのようなハサミ』は自身よりも巨大な海竜の体を小枝のように切断し、
『クリオネのバッカルコーンのような口』と『クラゲの触手のような舌』は一度に10匹のクジラを丸飲みにし、
『チョウチンアンコウの発光器官』は光が一切存在しない真っ暗闇の深海を日中の海面のように明るく照らし出し、
『ノコギリザメのノコギリ』はオリハルコンやアダマンタイト等の魔法的特質を持つ金属以外の大抵の物体/物質を貫通し、
『頭足類の触腕のような後ろ脚』は人間の船を粉砕して沈没させる程の力を発揮し、
『ウミガメの甲羅』は最強の海の魔物『海竜王リヴァイアサン』の攻撃すら防ぐ防御力を持つ…………等々。
普段は海中に漂う無量大数匹のプランクトンを食料にしているが、その気になれば海竜サイズの生き物すら丸飲み可能。
【詳細】
人魚を初めとする海に住む亜人種達が『海の主』と呼んで崇敬を捧げている海の魔物。
様々な海の生き物が混ざりあった不気味な姿をしながらも、エルフと同等クラスの高い知性を持っており、海に住む全ての生き物を我が子のように愛し、慈しんでいる。
同じ海の住民同士である人魚族と魚人族が、何百年もの間互いに憎み合い、蔑み合い、争い続けている事に心を痛めており、度々双方を諌めながらも憎しみを完全に消す事はできなかった。
更に魚人族側からは次第に『人魚ばかりをえこひいきしている』と誤解されるようになり、次第に人魚と同様かそれ以上の憎悪を抱かれるようになっていった。
そして当代の魚人族の長ガレオスが『暴食の魔王』となると人魚族共々粛清の対象となり、魚人族の軍団とガレオスが『魔王の権能』で操るサメの大群による襲撃を受けた。
かろうじて命は助かったものの、一朝一夕では回復できない程の重傷を負ってしまい、現在は人魚族も魚人族も立ち入らない深い深い海溝の底で休眠しながら、傷が完治するのを待っている。
【備考】
人魚族のみならず、地上の沿岸地域に住む人間の漁師達からも『海神様』と呼ばれて信仰対象となっており、一部の漁村では魚の不漁が続くと若い娘を『マナネギールへの生け贄』として沖に流す風習がある。
(※ただし、マナネギール自身は人間を食べる嗜好は持っていない為『気持ちは分かるけど、ありがた迷惑』だと思っており、生け贄にされた娘達は人魚族に世話を任せている)
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