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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 現地人編(第1部)
425/554

『裏切りの海の戦女神』レヴィーア・ターナ

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『現地人』

異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。

『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。


【名前】レヴィーア・ターナ

【所属】現地人

【種族】人魚/マーメイゾネス

【年齢】358(人間換算で30代半ばくらい)

【職業】マーメイゾネスの長

【性別】女

【外見】

ベニサンゴのような赤い長髪に魚のヒレのような耳と褐色の肌を持つヒト型の上半身と鯛のような赤い鱗で覆われた魚型の下半身を持つ人魚の女性。

グラビアモデルのような美しい顔とボディービルダーやプロレスラーのように鍛え上げられたムキムキの筋肉を併せ持ち、ホタテ貝の貝殻製ビキニを胸に、ベニサンゴ製のティアラを頭部に装着している。

胸のサイズは大中小で言えば『大』

【趣味】月夜に岩場で歌う事、シャチ狩り(※鷹狩りの人魚+シャチ版みたいな狩り)

【好きなもの】マーメイゾネスの同胞達、シャチ、戦い、

【嫌いなもの】ナーモス・ククーガとナーモスに従うマーメイゾネス以外の大半の人魚族、陸に上がる事(水中より体が重くなり、思うように動けなくなる上に、胸が垂れるから)

【性格】

『戦いこそ生き甲斐』と考え、強者との戦いに喜びを感じる男よりもたくましい女戦士。

人間との混血であるナーモス・ククーガよりも、純血の人魚である自分の方が人魚族の長にふさわしいと考えている。

一方で自身の同胞であるマーメイゾネス達やシャチ達に対しては慈母のような優しさを見せる。

イメージCV:井上麻里奈

一人称・『アタイ』

【能力】

『マーメイゾネス』

人魚族の女戦士としての技能と武芸の腕。

水中をイルカよりも速く泳ぎ、

巨大なクジラを片手で持ち上げられる怪力を誇り、

銛や三ツ又槍を体の一部のように操る、等々………

その実力は地上の騎士500人分に匹敵する。

また、彼女はマーメイゾネスのリーダー各なので、他にも彼女と同等の実力を有するマーメイゾネス達が他に50人近くも存在している。


『シャチ』

地球の海にも生息している『海の殺し屋』とも呼ばれる白黒模様の体色を持つクジラの仲間。

マーメイゾネス達によっていくつかの群れが家畜化されており、騎乗して水上及び水中での移動用として使役されている。


『ターナの槍』

マーメイゾネスの長の証である三ツ又槍(トライデント)

人魚族の初代長・ククーガの実妹にしてマーメイゾネスの始祖『ターナ』が、最強の海の魔物『海竜王リヴァイアサン』の牙から作った、いわば人魚族の長の証である『ククーガの槍』の兄妹とも言える武器。

ククーガの槍同様、強力な『水』属性の魔力が宿っており、所持者の周囲6km圏内に存在する水分を自在に操る事が可能。


【詳細】

海中に住む半人半魚の亜人種『人魚族』の分派であり、『海の戦女神達』の異名を持つ女戦士の一族『マーメイゾネス』の長を務める女性。

マーメイゾネスは人魚族の初代長・ククーガの実妹『ターナ』を始祖とする一族で、『美しくも勇敢で、地上の男よりも遥かに強く猛々しい女戦士達』として地上の人間達にも知られており、何千年もの昔から人魚族を外敵から守る守護者の役割を担ってきた。

しかし、当代のマーメイゾネスの長である彼女は、地上の人間の血が混ざっているナーモス・ククーガが人魚族の長に就いた事に不満を抱いており、『混血の半端者であるナーモスよりも、純粋な血筋でもっと長にふさわしい者がいるのではないか?』と常々感じていた。

そして一年前………人魚族のライバルである魚人族の長・ガレオスが『暴食の魔王(グラトニー)』になった際に、密かにレヴィーア率いるマーメイゾネスに接触し、『もし自分と共にナーモスとナーモスに従う人魚達を滅ぼすのに協力するなら、レヴィーアを人魚族の新たな長に就ける』と甘い誘惑を受けた事で、マーメイゾネスの一族郎党を率いて他の人魚族を裏切り、ガレオスの配下となった。

ガレオスが人魚族の都を襲撃した際にも手引きを行い、先祖代々守ってきた人魚族の都を宿敵に明け渡した。

現在もマーメイゾネス全員で落ち延びたナーモスとナーモスに従う人魚族の残党狩りを行っている。

かつての彼女は、地上の人間やその混血であるナーモスに反感を持ちつつも、戦士としての誇りと名誉を重んじる『海の戦女神』の名に恥じない女傑だった。

だが……『魔王』の誘惑に屈した時、『誇り高き戦女神』は『恥知らずな裏切り者』へと堕ちてしまったのだ。

【備考】

実はガレオスが彼女と接触した際、ガレオスと協力した『強欲の魔王(グリード)』の一人・築城院(ちくじょういん) (まこと)に暗示による洗脳をかけられており、『ナーモスに味方するマーメイゾネス以外の人魚を滅ぼせば、自分が新たな人魚族の長になれる』と信じ込んでいる。

しかし、当のガレオスから『使い捨ての手駒』としか思われておらず、最終的にはナーモス共々破滅させようと企まれている。


感想よろしくお願いいたします。

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