『人造吸血鬼にしてダンピールの眷族』望月 星夜
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】望月 星夜
【所属】現地人
【種族】人造吸血鬼
【年齢】不明(推定12~13くらい)
【職業】シュテラ・アストリート・フォン・エーレンライヒの眷族兼坂本 竜也の仲間
【性別】男
【外見】
革製の繋ぎの上からダボダボの白いパーカーのような服を着た、どこか小動物的な魅力がある小中学生くらいの中性的な少年。
見た目的には地球のアジア系人種に近い。
銀のメッシュが入った黒髪に、右目が黒・左目が赤のオッドアイを持つ
日中の外出時には着用している白いパーカー風の服のフードを目深に被っている。
【趣味】夜の散歩、『すみゃほ』を弄くる事
【好きなもの】シュテラ、月、自分の名前、『すみゃほ』
【嫌いなもの】日光、日中の外出、悪人、『魔王』の手先である怪物達
【性格】
シュテラや竜也達に出会うまで研究室でモルモット扱いされてきた為に『極度の人見知り』であり、竜也率いるパーティメンバー以外の者には中々懐かない。
しかし、根は年相応に好奇心旺盛な少年で、一度懐いた相手には子犬や子猫のように甘えてくる。
イメージCV・代永翼
一人称・『僕』
【能力】
『怪物態』
人造吸血鬼としての能力。
感情が高ぶるとコウモリと人間が歪に合体したような身長2m超の怪物の姿に変身する。
怪物の姿になると
・成体の竜も軽々と持ち上げられる『怪力』
・ほとんど瞬間移動に近い速度での『超高速移動』
・腕部を巨大な翼に変化させる事による『飛行』
・口から放つ共振作用で大抵の物質・物体を粉砕する『破壊音波』
………等の能力を発揮できる。
『呪い』や『魔術』ではなく、『科学的手段』によって吸血鬼に変化し、またダンピールであるシュテラの血を吸った影響もあって『ニンニク』『銀製品』『十字架』等のいわゆる吸血鬼の弱点とされる品物が全く効かず、『直射日光』を浴びても気分が悪くなるだけで肉体的なダメージは全く受けない。
『ヴコドラク』とはアースDSの吸血鬼間に古くから伝承される『吸血鬼でも人間でもダンピールでもない、吸血鬼と人間双方にとっての天敵』とされる伝説上の存在で、星夜のあまりにも特異過ぎる出自と能力に因んでシュテラが付けたニックネーム。
『日光防護服』
インナーである革製の繋ぎと共に常に着用している白い衣服。
地球でいうパーカーによく似たデザインをしている。
星夜自身の体に比べてかなりサイズが大きく、普段の姿では裾や袖が余ってダボダボの状態だが、怪物態の姿になると下に着ている繋ぎの服同様に星夜の体にピッチリとフィットする。
ナサニエル・テスラが人造吸血鬼用に製作した衣服で、日光(※正確には日光に含まれる『紫外線』と『赤外線』)を完全に遮断する特殊素材で作られており、吸血鬼が着用して付属のフードを目深に被ってしまえば、日中でも普通の人間同様の活動が可能になる優れもの。
デザインがパーカーに似ているのは『街中に紛れ込んでも目立たないように』するためなのだが、『中世ヨーロッパ風の文化』が根付くアルカディア大陸では逆に目立ってしまう。
【詳細】
『節制』の勇者・シュテラ・アストリート・フォン・エーレンライヒの眷族となった少年。
元々は『強欲の魔王』の一人・ナサニエル・テスラが現地人に対する人体実験を積み重ねて生み出した人造吸血鬼『ヴェスパルト』(※エスペラント語で『蝙蝠』の意)の試作体の一人で、シュテラが所属する『希望』の勇者・坂本 竜也のパーティがナサニエルの研究施設の一つを襲撃した際にシュテラと戦闘になった。
しかし、シュテラによって返り討ちにされて殺されかかった時、せめてもの抵抗としてシュテラの腕に噛みつき、シュテラの『血』を飲み込んだ事でナサニエルに改造された肉体が更なる変質を遂げてしまう。
左目が赤く染まって、黒髪の一部に銀のメッシュが入り、怪物の姿と人間の姿を自分で自由に切り替え可能になった上、ナサニエルによる洗脳まで解けたのだ。
それに興味を抱いたシュテラの気まぐれによって命を見逃され、シュテラの『唯一無二の眷族』として竜也のパーティに参加する事となった。
ナサニエルによって人造吸血鬼に改造される以前の記憶を失っており、『望月 星夜』という名前はシュテラが命名したもの。
本人的にもこの名前を気に入っており、『宝物』だと思っている。
シュテラはもちろん、竜也やフレデリカ、サクラやオガリ、小次郎やジュリアスからも弟のように可愛がられており、アリシア&ゴードンからもほぼ同世代の友達として認識されている。
ダンピール=吸血鬼と人間との混血であるために『吸血』行為が必須ではないシュテラと違い、定期的に(※大体7日に1回から2回くらいのペース)『吸血衝動』が出てしまう。
衝動が軽い時は成分的に血液に近い牛乳やヤギ乳で代用し、重い時はシュテラ自身の血を飲ませて落ち着かせている。
竜也からもらった『すみゃほ(=スマホ、つまりスマートフォン。異世界では電波圏外で通話ができないし、ネットも見られないので挙げた)』を気に入っており、暇さえあればおもちゃ代わりに弄くっている。
【備考】
『望月 星夜』という名前の由来は『満月(=日本の古風な呼び方で『望月』)が輝き、星が綺麗に見える夜に出会ったから』……という、わりと安直な理由。
また、『日本風の名前』なのは見た目が地球のアジア系人種にそっくりだったから……という、これまた安直な理由が由来。
ナサニエル側からの呼び名は『プロトタイプ・ヴェスパルトNo.0035』。
感想よろしくお願いいたします。




