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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 現地人編(第1部)
406/554

『贖罪を願い、新たな友のために戦う子狼』ロボ

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『現地人』

異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。

『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。



【名前】ロボ

【所属】現地人

【種族】フェンリル狼

【年齢】6歳(※人間換算で12歳)

【職業】元・魔王の配下/現・水篠 由亜の仲間

【性別】雄

【外見】

本性は赤みがかった黒毛の体長10m程の巨大な狼。

変身魔法によって、『小さな子犬』の姿と『本性の体毛と同色の短髪とイヌ科動物のような耳と尻尾を持つ由亜と同い年くらいの少年』の姿になれる

【趣味】駆けっこ、由亜とのボール遊び

【好きなもの】由亜、今の生活、今の名前、肉類

【嫌いなもの】由亜を傷つける者、かつての自分、自分が犯した罪

【性格】

人懐っこく、仲間との絆を大切にし、『狼』というよりは『犬』に近い性質を持つ。

一方で、かつての自分が犯した罪を未だに許す事ができず、由亜やシグルズ等が見ていない場所で泣いている時がある。

魔王の配下だった自分を『友達』と呼んでくれた由亜が大好きであり、由亜を守る為ならば自分の命すら惜しくない。

本性の姿でも人間の姿でも人間の言葉を流暢に話せるが、シグルズと違って文字の読み書きは苦手。

一人称『僕』

イメージCV・石田彰

【能力】

巨狼(フェンリル)

ドラゴンと並ぶ最強種の一角である『フェンリル狼』の一匹としての特質。

一族の中ではまだまだ幼い子供ながら、その潜在能力は高い。

その体毛は鋼鉄のような防御力を誇り、その牙と顎の力はドラゴンの鱗をせんべいのように噛み砕き、その爪はオリハルコン以外のあらゆる物質を切り裂ける。

1日に5000km走り、その鼻は5000万の人間の中から一人の臭いを嗅ぎ分け、耳は周囲半径500kmの物音を聞き取れる。

また、『魔物』ではあるが同時に『イヌ科動物』でもあるため、仲間とのチームワーク次第ではドラゴンを圧倒する事も可能。


『変身魔法』

今は亡き友から教わった、自身の姿を別のものに変化させる魔法。

これによって本性である『巨大な狼』の姿の他に、『小さな子犬』、『人間の少年』の姿になれるが……未だ完全にはマスターできておらず、人間の姿でもイヌ科動物のような耳と尻尾が出てしまう。


終末の炎(ラグナログ・フレイム)

口から吐き出す猛烈な火炎。

成体の場合は当たり所によってはドラゴンにも致命傷を与えられる程の威力があるが、彼はまだ子供なので、ドラゴンに放っても軽い火傷を追わせるくらいの威力しかない(※それでも人間基準で言えば十分脅威だが)。

変身魔法で別の姿になっている時でも口から吐ける。


【詳細】

ドラゴンと並ぶ『最強種』の一角である、巨大な狼の姿をした魔物『フェンリル狼』の一匹。

一族の中ではまだ幼い子供であり、とある山あいの村で引退した老魔法使いを『一番の友達』と呼んで静かに暮らしていたのだが………『魔王』による洗脳を受けて凶暴化し、『一番の友達』だった老魔法使いを自身で食い殺し、その後も各地の村や街を次々に襲撃して、数えきれない程の命を奪っていった。

そんな日々の中で、水篠由亜とシグルズに遭遇し襲いかかるも、まだ幼い子供である事もあってシグルズにあっさりと負けてしまい、由亜の持つ『加護』の力で、魔王による洗脳を解かれた。

だが、正気に戻っても洗脳されていた間の記憶は消えず、『一番の友達』を初めとする多くの命を奪った罪の意識に耐えられず、自殺を図るが、由亜によって止められる。

「難しい事はよく分からないけど……今死んだら、自分のした事から『逃げた』事になる。『悪い事』をしたと思っているのなら、生きて償っていくしかない」

………と由亜に言われ、『魔王』の配下として犯してしまった罪を償う為、そして自分と同じく魔王に洗脳されて望まぬ殺戮や破壊行為をやらされている同族達を助け出す為に、由亜の仲間となった。

『ロボ』という名前は、『友達を殺め、魔王の配下として多くの命を奪ってきた今までの自分』から、『勇者の仲間である新しい自分』となる為に、由亜に付けて貰った新しい名前。由来は『シートン動物記』に登場する『狼王ロボ』から。

『魔王』の配下として、『一番の友達』を初めとした多くの命を奪ってしまった事を未だに悔いており、悪夢にうなされる時もある。

だが、そんな自分を『友達』として受け入れ、新しい名前を付けてくれた由亜の事が大好きであり、誰であろうと由亜を傷つける者は絶対に許さない。

また、自分よりも先に由亜の仲間となり、自分の事も実の子供のように思ってくれているシグルズやナーモス・ククーガの事も『新しい家族』だと認識し、父親か親戚のおじさんのように慕っている。

由亜と一緒にいる時は、『一番の友達』から教わった変身魔法で『子犬』か『人間の少年(※イヌ耳尻尾付き)』の姿でいる事が多く、事情を知らない者からは『由亜の兄』だと勘違いされる事が多い。

【備考】

シュテラ・アストリート・フォン・エーレンライヒからは「名前を変え、勇者の仲間になった所で、過去に犯した罪は絶対に消えない」と言われており、魔王を倒しきったら、シュテラの手で退治される事を望んでいる。


何となく『大好きなオオカミを仲間キャラにしよう』と思って作ったのだが………ふと思えば、こいつにシグルズ、ナーモスの3人で『バビル二世』の『三つのしもべ』みたいな組み合わせになっていた。

ロボ→ロデム(『通常形態は黒い4足獣』『変身』)

シグルズ→ロプロス(『飛行能力を持つ』『巨大怪獣』)

ナーモス→ポセイドン(『海担当』『ヒト型』)

多分無意識にこうなってしまったんだな………。

キャラシート内にも書かれている通り、『ロボ』という名前は『シートン動物記』の『狼王ロボ』が由来なのだが、『仲間入りした際に新しい名前を付けられる』『黒いイヌ科動物』という要素はマンガ『魔法使いの嫁』に登場する『ルツ』がモデル。


感想よろしくお願いいたします。

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