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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 魔王編
379/554

【魔王グリード(強欲)】ムゲンサイ

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『魔王』

一年前の『異変』と同時に現れた人類の敵対者。

・魔王『プライド』(傲慢)

・魔王『ラスト』(色欲)

・魔王『スロウス』(怠惰)

・魔王『グリード』(強欲)

・魔王『エンヴィー』(嫉妬)

・魔王『グラトニー』(暴食)

・魔王『ラース』(憤怒)

上記の7×7=49体が存在し、それぞれ『七つの大罪』に即した『権能(※勇者にとっての加護に相当するチート能力)』を行使する。

魔王は『混沌の神』と称される超越存在の使徒であり、目的は必要となる『贄』の確保。

魔王たちはそれぞれ無数の魔物や配下たちを率いて、たった一年足らずでアルカディア大陸全土を地獄に変えてしまった。

本編開始時には大陸住民の殆どが犠牲になっており、それを阻止する勢力である勇者の抹殺を全員が命じられている。

魔王たちの過去や原点は、『勇者のように別世界から召喚もしくは転生された者』、『混沌の神に目をつけられた現地の存在』『そもそも人じゃない者』等々……まさに多種多様。

共通して体のどこかに『魔王』の証にして『混沌の神』のシンボルでもある『魔王紋|(サタン・スティグマ。『Ω』の中心部の空白に十字架が描かれているようなマーク)』が刻まれ、権能発動時に赤紫に輝く。

(『傲慢』=顎、『色欲』=胸元、『怠惰』=尻、『強欲』=左頬、『嫉妬』=右頬、『暴食』=腹部のへその真上付近、『憤怒』=背中)


【名前】ムゲンサイ

【所属】魔王グリード(強欲)

【種族】人間/忍者

【性別】男

【出身世界】アルカディア大陸

【外見】漆黒の髪を無造作に伸ばし、山伏か修験者のような服装をした厳つい顔つきの壮年男性。

【職業】忍者集団コウガ一族・頭領

【年齢】47

【趣味】座禅と瞑想

【好きなもの】富と権力、一族の繁栄、弱者を支配する事

【嫌いなもの】忍者が『使い捨ての道具』扱いされる事、影の下で生きる事

【性格】

『光の下、影の下、人知れず夜の闇に生きる』という忍者の宿命を否定し、『只人よりも遥かに優れた忍者こそが、天下の支配者にふさわしい』と考える野心家であり、『力無き弱者は強者に隷属するためにのみ存在している』と信じている冷血漢。

イメージCV:大塚明夫

一人称・『わし』

【権能&能力】

『忍者』

幼い頃からの厳しい修行の末に会得した超人的な身体能力と技能の数々。

『分身』や『変わり身』、『大蝦蟇の召喚』、『風や火といった自然元素の操作』………等といった一般人が『忍者』と聞いてイメージする一通りの術を行使可能であり、

・ケンタウロス以上の速さで走る『脚力』

・夜行性の動物のように闇夜に紛れて行動可能な『隠密能力』

・ありとあらゆる武器の扱いと格闘の技を習得した『戦闘力』

・手裏剣や苦無等の『忍具の取り扱い』

・闇夜の下でも昼間同様に行動し、野生動物や獣人のように『鋭敏な感覚』

………等々の人間離れした身体能力を持っており、その実力は大陸のA級魔法使いにも匹敵する。


『忍びの頭領』

忍者一族の長としての特権。

コウガ一族に属する数百から数千の忍者達を手足のように操れる。


『欲深き忍者の魂』

魔王としての権能。

自分の魂の一部を他者に憑依させ、憑依させた相手を『ムゲンサイの忠実な下僕』にして『ムゲンサイと同等の能力・技能等を有した忍者』に変化させる。

ムゲンサイの魂に憑依されて忍者となった者達は、視覚や聴覚等をムゲンサイと共有しており、万が一倒された場合は憑依されていた魂がムゲンサイの下に戻り、憑依していた者の記憶や経験がムゲンサイにアップロードされる。


『岩石大魔像』

魔王としての権能。

自身の周囲に存在する岩石を吸収し、身長40m程の岩山を思わせる巨人に変身する。

岩石でできた体は『竜のブレスにも傷つかない防御力』と『山も簡単に崩す攻撃力』を兼ね備えており、例え手足が千切れても周囲の岩石を再吸収する事で簡単に再生する。

両目からは浴びた者をムゲンサイの下僕に変える『洗脳光線』を放ち、両手の形状を斧やハンマーといった武器に変形させる事ができる。


【詳細】

アルカディア大陸の東端に位置する島国『葦原皇国』を発祥起源とする『暗殺者(アサシン)』と『密偵』を合体させたような職業『忍者』の一人にして、数ある忍者ギルド/一族の中でも名門中の名門とされる『コウガ一族』の現・頭領。

葦原皇国を初めとしてアルカディア大陸に生まれ住む忍者達は『光の下、影の下、人知れず夜の闇に生きる事が、自分達の宿命』と定めており、『超人的』と言えるレベルの身体能力や多種多様な技能を有しながらも、長年に渡って歴史の表舞台に立つ事は無く、人間社会の裏側で人知れず暗躍してきた。

しかし彼は、そのような忍者の宿命と歴史に『否』と叫び、『普通の人間や亜人種よりも優れた能力を持つ我々忍者こそが、天下の支配者にふさわしい』と考え、一族を率いて密かに下克上の準備と機会をうかがっていた。

その闇に潜む者らしからぬ『野心』と『欲望』に惹かれた『混沌の神』によって『強欲の魔王(グリード)』に選ばれた。

与えられた権能を使って、自身に忠実かつ同等の実力を持つ忍者達をインスタントに大量生産し、瞬く間に葦原皇国を自身の支配下に置いてしまった。

現在は本来の皇国の支配者『帝』に代わって皇国を統治する『将軍』の居城である『ドーエン城』に居を構え、皇族の生き残り狩りや皇国内の抵抗勢力狩り等と平行して『アルカディア大陸本土への侵攻計画の準備』を行っている。

【備考】

アルカディア大陸における『忍者』は、既存の版権作品で例えるなら『NARUTO』や『ニンジャスレイヤー』に出てくるような超人的能力者タイプであり、たった一人で一国の軍隊を壊滅させる事も可能な戦闘力を有している猛者ばかりである。


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