【魔王スロウス（怠惰）】風見　純子

【名前】風見(かざみ)　純子(じゅんこ)

【所属】魔王スロウス（怠惰）

【種族】人間

【性別】女

【出身世界】アースH(ヒーロー):平行世界の地球の一つ。超人的な特殊能力や武装を有する『ヒーロー』と『スーパーヴィラン』が世界各地で日夜戦っている『特撮ヒーロー番組』や『アメコミ』を彷彿とさせる世界

【外見】

ブレザーの学生服を着用し、首には白いマフラーを巻き、赤みがかった紫色の髪を肩にかかるくらいの長さに切り揃えた凛々しい顔立ちをした美少女。

しかし、目の下には濃い隈が浮かび、目は森の奥にある沼地のようにどんよりと濁っており、せっかくの容姿が台無しになっている。

常にギターを所持

胸のサイズは大中小で言えば『中』

【職業】元・ヒーロー養成学校生徒/現・引きこもり兼魔王

【年齢】18

【趣味】ヒーローグッズ収集、ギターの演奏&歌唱、『勇者』との戦い

【好きなもの】義父である仮面ホッパーヴィクトリー3rd、ウィード、ポテトチップのコンソメ味

【嫌いなもの】正義、ヒーロー、悪人、義父を馬鹿にされる事、努力する事

【性格】

かつては正義のヒーローに憧れ、自分も『正義のヒーローの一員』になる事を夢見て日々精進を重ねていた努力家だったが、現在は『正義なんて嘘っぱちの幻想、ヒーローは幻想を追い求める愚か者』とうそぶき、真面目に努力する事を嫌悪する天邪鬼なひねくれ者になってしまった。

一方で、心の奥底ではこの世のどこかに『絶対的正義を持つ本物のヒーロー』が存在しているはず……と、淡い期待を抱いており、もしも『本物のヒーロー』にいるならば、是非とも会いたいと思っている。

暇さえあればギター片手にたそがれながら歌っているが、その歌唱力ははっきり言って微妙。

イメージCV・平野綾

一人称・『私』

決め台詞は

『吹き荒れる真紅の嵐……『怠惰の魔王(スロウス)』が一人、風見純子！『混沌の神』に代わりて、哀れな『勇者』共に鉄槌を下す！』

【権能&能力】

『武芸百般』

ヒーローとなる為に幼少期から修得・鍛え上げた技術の数々。

空手・柔道・合気道・剣道・槍術・棒術・薙刀術・弓道・ボクシング・フェンシング・レスリング・テコンドー………世界各地のありとあらゆる格闘技・武術・武道を高いレベルで修得し、銃火器や爆弾等の武器の扱い、自動車やオートバイや大型船舶の運転、更には戦車や戦闘機や潜水艦の操縦法までマスターしている。

現在はまともに訓練や修行をしていないが、それでも並みの同世代の人間や犯罪者よりもはるかに高い身体能力を有している。

『ウィード』

彼女の相棒兼専用マシン。

『ヒーロー養成学校への入学祝い』として義父からプレゼントされた。

オフロードタイプの大型バイク形態と全長2m弱の銀色の犬型ロボット形態の２つの姿に自由に変形でき、搭載されているAIによって自律活動が可能。

『ウィード』という名前は純子が付けたもので、漫画『銀牙伝説WEED』に登場する主人公の野犬が由来。

純子が『魔王』となってからも行動を共にしているが、内心では『今の純子は本当の純子ではない』と思っており、誰かに純子を止めて欲しいと思っている。

例えるならば、アニメ『デジモンアドベンチャー02』における『ワームモン』のポジション。

『ギター』

常に背中に背負って持ち歩いている4本弦のアコースティックギター。

元々は義父のお下がりであり、10歳の誕生日に譲ってもらった。

暇さえあれば演奏しており、演奏技術は『ストリートミュージシャンとして食べていけるレベル』だが、歌唱力は微妙。

『赤トンボの通り魔』

魔王としての権能。

真紅の体のトンボ人間を思わせる怪人の姿に変身する。

彼女自身は怪人の姿になった自分を『クリムゾンドラグーン』と自称しており、この姿になると

・巨人を片手で持ち上げられる『怪力』

・竜やグリフォン以上の速度での『空中飛行』

・風を自在に操作

等の能力を発揮する。

その外見は彼女の義父『仮面ホッパーヴィクトリー3rd』を醜く歪めたような姿をしており、既存の版権作品で例えるならば『仮面ライダージオウ』に登場する『アナザーライダー』のような存在と言える。

必殺技は

・空中高く飛び上がって放つキック『ドラグーンブレイク』

・チタン合金板も貫通するパンチ『ドラグーンアタック』

等々………。

『赤き棘の鞭』

魔王としての権能。

真紅のいばらを思わせる伸縮自在の鞭を操る。

基本形態である『鞭』の他に、『長剣』『長槍』『クロスボウ』等に変形する。

魔王となった彼女の基本武器であり、上記『赤トンボの通り魔』(クリムゾンドラグーン)の姿に変身せずとも使用可能。

【詳細】

俗に『日本のヒーロー黄金時代』と云われる昭和40年代に活躍していた伝説的ヒーローの一人『仮面ホッパーヴィクトリー3rd』こと『風見(かざみ)洋(ひろし)』の娘。

ただし、とある秘密結社の被害者家族の生き残り(※彼女以外の家族は全員死亡)を引き取った『養子』であり、彼女と風見洋の間に血の繋がりは存在しない。

幼少期より義父である洋/ヴィクトリー3rdやその仲間や後輩である数多のヒーロー達の活躍を間近で見ながら成長し、いつしか『私も義父さんのような正義のヒーローになりたい』と思うようになり、世界的な名門ヒーロー養成学校『国際ヘラクレスアカデミー』へと入学した。

しかし……『伝説的ヒーローの義娘』という彼女に対してやっかみや嫉妬を抱く同級生達から執拗なイジメを受けるようになり、ついにはイジメの主犯各と乱闘騒ぎを起こした上に、相手を半殺しの状態にしてしまった。

しかも、イジメの主犯各の取り巻きによって乱闘騒ぎの様子を撮影した動画をSNS上に投稿されてしまい、『ヒーロー養成学校の生徒が、同級生とのケンカで相手を半殺しにした』としてネット上の不特定多数から大バッシングを受け、更には半殺しにしたイジメの主犯格の親が国連の事務次官だった為に、尊敬する義父にまで迷惑をかけてしまう事態になってしまった。

義父の尽力と友人達からの証言によりかろうじて『少年院入り』は免れたものの、学校は『退学』になった上に、『半永久的なヒーロー資格剥奪処分』まで受けてしまい、ヒーローへの夢まで奪われてしまったのだ。

退学後は自宅に引きこもるようになり、幼少期からの『夢』も『将来』も、全て失ってしまったショックから

『この世に『絶対的な正義』なんて存在しない』

『正義なんて嘘っぱちの幻想。ヒーローとは幻想を追い求める愚か者』

『努力を重ねても意味なんて無い。だからもう努力なんてしない』

といった悲観的な考えに取り憑かれたのだ。

その深い絶望と『努力』する事への嫌悪感に目を付けた『混沌の神』によって『怠惰の魔王(スロウス)』に選ばれた。

『いくらなんでも、一度はヒーローを目指した人間が魔王になるのは間違っている』という理由から当初は断ろうとしたのだが………『もしかしたら、『勇者として召喚された者』の中に『絶対的正義を持つ本物のヒーロー』が居るかもしれない』という考えが思い浮かび、『本物のヒーローと出会いたい。そして、この世に『絶対的な正義』が存在するということを自分の目で確認したい』と考え直して『魔王』になる事を承諾し、アルカディア大陸に召喚された。

『魔王』となってからも、『散発的な破壊活動』は行いつつも『現地人への直接的攻撃や殺傷』は極力避けており、『勇者』としてこの世界に召喚された者達の中から『絶対的正義を持つ本物のヒーロー』を探しだし、『本物のヒーロー』によって倒される事だけを望んでいる。

【備考】

着用しているブレザーの学生服はヘラクレスアカデミー時代の制服。

召喚された『勇者』の中に自分と同じ世界出身の者がいる可能性を考慮し、『魔王の中にヒーロー養成学校の生徒が存在している』と印象付ける為にあえて着用し続けているのだ。

坂亀　涼介/ヴァッサーXや吉爾　朗/アトミックエースとは、かつて『特別講師』としてヘラクレスアカデミーで講演会が開かれた時に対面しており、また彼女の相棒兼専用マシンであるウィードは、ヴァッサーXの専用マシン『テストゥードー』の技術を流用・発展させた兄弟機に当たる。

『嫉妬の魔王(エンヴィー)』の一人・セイヴァー・アポロはヘラクレスアカデミー時代の先輩に当たり、セイヴァー・アポロがスーパーヴィラン用刑務所に収監された後も、そして互いに『魔王』になった現在もセイヴァー・アポロを親しげに『光輝先輩』と呼んでいる。