【『信仰』の勇者】マオルブル

【名前】マオルブル

【所属】『信仰』の勇者

【出身世界】アースH(ヒーロー):平行世界の地球の一つ。超人的な特殊能力や武装を有する『ヒーロー』と『スーパーヴィラン』が世界各地で日夜戦っている『特撮ヒーロー番組』や『アメコミ』を彷彿とさせる世界。

【職業】ミクトバルバの王

【年齢】約30代後半

【性別】男

【外見】

赤銅色の肌と雪のように白い髪、猫のような緑色に輝く目を有し、程よく引き締まった細マッチョ体型の威丈夫。

戦闘の際にはククルカンアーマーを装着する

【趣味】洞窟の壁面に壁画を描く事、地底怪獣達と戯れること

【好きなもの】ミクトバルバの民、民の幸福、イツァムナー、地中の暖かさ

【嫌いなもの】地上の人間達、寒さ

【性格】

非常にプライドが高く、地上の人間達を『血も涙もない野蛮人ども』と見下し、必要とあらば地上への攻撃も辞さない一方、自身が治めるミクトバルバとその民を大切に思っており、地上を憎むのもミクトバルバを守ろうという思いが強いから。

『イツァムナーの名にかけて』『イツァムナーよ、我にご加護を！』等が口癖。

イメージCV:杉山紀彰

一人称・『俺』または『私』

【加護&能力】

『ミクトバルバ人』

中南米のメソアメリカ地域の地下50km地点に位置する地下空洞内に住む地底人。

・自身の体よりも巨大な岩を軽々と持ち上げられる『怪力』

・マグマの高熱や高温にも平気で耐えられる『頑健な肉体』

・地球上の『あらゆる病気・ウィルス・毒物への耐性』

・地上の人間には有毒な成分の気体も濾過可能な『肺』

・最大500mまで飛び上がれる『ジャンプ力』

・自動車と同速度で走って、息切れ一つしない『脚力とスタミナ』

・暗闇のわずかな光も見逃さない『目』

・超音波も感じ取れる『耳』

・10km四方のあらゆる臭いを嗅ぎ分けられる『鼻』

・忍者やジャガーのような『身軽さ』

………等の超人的身体能力を種族全員が有しており、地上の人間達が『地底怪獣』と呼ぶ地下棲の巨大生物を家畜化している。

母語はマヤ語。

挨拶する時は指を伸ばした左腕を右肘に当て、右手の親指・人差し指・中指を額に当てるポーズを取る。

弱点は『低温環境』、つまり『寒さ』であり、地上の人間ならば防寒具を着用しなくても耐えられるくらいの寒さであっても低体温症になってしまうのだ。

『ククルカンアーマー』

ミクトバルバ王家に伝わる戦闘鎧。

通常時はモグラの頭部を模した兜だけの状態だが、頭部に装着して『グクマッヅオ！』と叫ぶ事でモグラ人間のようなアーマーが展開する。

このアーマーを装着すると、マオルブルの身体能力は通常時の5000倍まで強化され、自分より十数倍は巨大な地底怪獣すら圧倒できる。

アーマー並びに武器の素材はミクトバルバで産出される『グクマヅウム』という鉱石で、ミサイルが直撃してもコゲ一つつかない防御力と熱を与えれば与える程、より頑丈になる性質を持つ。

主な武器は

・ククルカンアーマーの手首周辺に装着されている鉤爪『ククルカンクロー』

・ミクトバルバ王家に伝わるドリル状の穂先を持つ長槍『イツァムナーランス』

・アーマー口部に存在し、地底怪獣にのみ聞こえる特殊音波を放って一度に数十から数百体の地底怪獣をサーカスの猛獣のように操れる笛『キニチ・アウ・ホイッスル』

の3つ。

必殺技はククルカンクローにエネルギーを込めて敵を切り裂く『ククルカンの怒り』とイツァムナーランスにエネルギーを込めて敵を指し貫く『イツァムナーストライク』。

『大地の怒りの顕現(イシュピヤコック)』

勇者としての加護。

地震、火山の噴火、地割れといった大地に関係する自然災害や現象を自由に発生・操作できる。

『地下に住む最強の軍団《ウォーリアーズ・オブ・ミクトバルバ》』

勇者としての加護。

自身が王を務めるミクトバルバの兵士達と地底怪獣の軍団を召喚する。

『母なる(エル)大地からの(・ド・)贈り物(ラード)』

勇者としての加護。

拳で地面を殴り付けると

・飲み水や温泉

・岩塩

・金銀・鉄・鉛・銅等の金属類

・水晶・ダイヤモンド等の宝石の原石

・石油・天然ガス・石炭等の燃料類

………等と言った『地下資源』が『間欠泉の水蒸気』か『噴水の水』のように大量に噴出される。

【詳細】

アメリカ・中南米のメソアメリカ地域の地下に存在する地底人の王国『ミクトバルバ』の王にして同国最強の戦士。

ミクトバルバ人は元々メソアメリカ地域で繁栄したマヤ文明人の末裔で、16世紀頃、ヨーロッパ人からの迫害から逃れる為に山中やジャングルの奥地に逃げ込んだいくつかの部族が、洞窟の奥へ奥へと進んで地底の大空洞へとたどり着き、そこに定住。

空洞内を包むオレンジ色の水晶状のエネルギー鉱石『グクマヅウム(『ククルカンからの贈り物』の意)』から発するエネルギーの影響を数世代に渡って受けた事で、肉体が変質したとされる。

その建国由来故に、地上の人間に対して強い不信感と敵意を抱いており、ミクトバルバを守る為ならば地上への攻撃も辞さない。

しかし、その根底にはミクトバルバとその民への深い愛情があり、基本的に不用意にミクトバルバに近づかない限りは、地上とは没交渉を貫いている。

マヤ神話において『至高の善意』を司るとされる双頭のイグアナの神『イツァムナー』を厚く崇めており、その厚い信仰心から『信仰』の勇者に選ばれた。

本心ではミクトバルバの方が大切なので、異世界が『魔王』に荒らされようが、異世界の人々が『魔王』に傷つけられようがどうでも良いのだが、『魔王』を倒せば願いを叶えて貰えるので、『魔王』を倒したらミクトバルバが二度と『地上の野蛮人』に荒らされない事を願おうと思っている。

また、『自分』以外に『勇者』として召喚された者の大半が、地上の人間である事に不満を抱いている。

【備考】

上記の通り、ミクトバルバと地上社会は基本的に没交渉ではあるが、メキシコ以南の地域に住む先住民の一部からは『地の底に隠れ住む人々』というおとぎ話として知られており、現在でも白人から差別や迫害を受ける先住民達を密かに大空洞へと移住させる活動を行っている。

『勇者』召喚に応じたのも、本当はミクトバルバだけではなく、『白人の権力者達に虐げられる全ての弱者』を救いたいと思ったから。