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谷の橋姫 錫の日高  作者: 古千谷早苗
第四章 錫ノ国編
194/194

【おまけ】固有名詞の漢字表記(コメント・小ネタあり)

※始める前に念のため。超ネタバレ注意です!

最後までお読み下さったことを前提として書いてしまいましたので、現在途中で続きを読もうと思って下さっている方はネタバレにご注意ください。

(特に第四章のシャラを終えていない方にはオススメできません)


また、作者のコメント・小ネタが付いています。

苦手な方は漢字表記のみの方をお読み頂ければ幸いです。

■主人公組■


アサヒ【朝日】/ヒダカ【日高】

クーデレを目指しましたが、定義が難しい。結果的にハツメにデレデレになりました。周囲にはそうでもないと思うのですが、シンには懐きましたね。拾い子という環境でつくられた気質と、元々の気質を合わせ持ったヒーローでした。


ハツメ【初芽】

幼少期、アサヒにかなりの影響を与えただろうヒロイン。ハツメもまたアサヒの影響を受けていて、思い返しても二人は隣同士で、手を取り合う関係でした。いつか書き直すことがあれば二人の幼少期にも焦点を当てつつ、ハツメをもっともっと活躍させたいです。


シン【真】

十六歳でアカネに仕えるまでは、アサヒよりもやんちゃしていたと思います。血筋も重要視される錫ノ国の軍内で他国出身、元行商ということで苦労は相当なものでした。第二章の最後で大河に落ちた後は海ノ国の大河近隣の村の人に助けられ、第三章の戦まで負った傷を癒しています。第百四話の議事堂に向かうエンジュの独白の中で『大河近隣の村に立ち寄った部隊が戻ってこなかった』とありますが、シンが一人で迎え撃ちました。第百十五話の野営地で擦れ違っているのも彼です。


トウヤ【東弥】

作中で一番モテる男。湯治の村出身で、父親は村の長です。両親は健在で、年の離れた姉がいます。外見も内面もトウヤと似ていますが、別方向に有能さを発揮する女性だろうと想像する作者脳内です。トウヤ、作中には入れられませんでしたが小さい頃に一度だけ山ノ神と会っているといいなと思っています。山ノ神の気まぐれで、トウヤの方は気付いていない形で。


―――――


■山ノ国組■

都のコトブキは【琴吹】ですが、『寿』もかけてます。時期的に作中では出せませんでしたが、山ノ国の大きな祭りは夏にあります。


ヒザクラ【緋桜】

山ノ国ではトウヤのモテっぷりが目立ちそうですが、いつも隣にいて面倒見がいい彼にも国内のファンは多いはず。実家は老舗旅館で、彼は七人兄弟(兄妹)の長男です。小さい頃は実家を継ぐつもりでしたが、お得意さんの息子で幼馴染でもあるトウヤに誘われて神官になりました。


ユキコ【雪子】、フユコ【冬子】

男勝りですが、山ノ国を出るハツメへの餞別(お守り)やヒザクラへのお見舞いの品として自作の紐飾りを贈っています。手先が器用で趣味は女の子、という裏設定です。


チガヤ【茅】

百一歳になられています。石段上る姿を想像するとファンタジー。ご健在ですが、後継者は作中にいないところで決まっていそうです。


ビャクシン【柏槇】

約三十年前、彼が十八歳のときに戦での功績を取り立てられて神伯になりました。ただ、同じ戦で妻子を亡くしております。結婚が早く、子どもも小さかったのです。


―――――


■花ノ国組■

都のアオイは【青井】。水瓶から水を汲み取るイメージからきています。


レイラン【麗蘭】

両親共に早く亡くし、花ノ国は女が継ぐために彼女が国主になりました。


ヒメユキ【姫雪】

随分と可愛らしい名前ですが、花ノ国の皇族は男に生まれても女の子っぽい名前を付けられるのです。皇子ながら文武両道でシン並に優秀、さらには絶世の美女を妻に迎えるこの人、作中で一番恵まれているような。


ミヤ【魅夜】

普通に「美」や「深」でも良かったのですが、妖っぽく。取り巻く環境を考えれば完結後も本編とはまた違った苦労が多いはずですが、本人はなんてことなさそうです。


キキョウ【桔梗】

五十代半ばの設定ですが、白髪といい性格といい若くない。思えば、親世代では唯一の生き残りですね(チガヤ様は別として、抜けてないですよね……?)。奥さんと当時十二歳のスイレンを置いて学術院に行っています。それもあって息子には嫌われていますが、奥さんにはそうでもないです。


スイレン【睡蓮】

父親のキキョウが家庭より仕事を選んだならまだしも、表舞台に疲れたと言って仕事をやめ、家庭に戻るでもなく自分のやりたいこと優先で生きているのが気に入らない様子。文官だったキキョウに反発して武の道を選びました。彼が思っているよりキキョウも世界の為に色々やっているはずなので、その内それを知って距離が縮まることをひっそりと願っています。


―――――


■海ノ国組■

都のシラズメは【白寿目】。ちなみにハクジは【白蛇】から文字ったものです。


分かりやすくするために、海ノ国で登場した彼らは錫ノ国の籍でもここに記載させて下さい。


ミヅハ【瑞葉】

学術院時代、当初はルリにもツンツンしてたのですが次第にツンデレに。学術院に通いたかったルリを連れ回すことで、違う形で夢を叶えてあげてました。


ルリ【瑠璃】

一介の掃除婦が敵国の王子と結ばれて王妃になるという、ともすればハツメ以上に少女漫画した子。


カナト【叶人】

元々軍閥名家の出の彼ですが、父親は戦争反対派で第一夫人派と対立していた人でした。彼が十六歳のときに病で亡くなったのですが、彼曰く「そのときの親父の生き様といえば、子どもながらに鮮烈でな。病床での死だったが、軍人らしい戦いながらの死だったと俺は思っている」とのこと(本編に載せられなかったエピソードより)。アサヒと同じ年齢で父親(アサヒは谷ノ国の育ての父)を亡くしているので、その辺り何か二人で話しているといいなあ、と思っています。母親と妹が健在で、反乱軍として活動している間は身を潜めていました。


シグレ【時雨】

カナトの片腕的存在です。昔から家同士の付き合いがありまして出会うきっかけはそれですが、反乱軍にまで付いてきたのは彼を慕ってです。


セイ【成】

三十代。第二夫人派の中ではかなり上の立場で、派閥をつくったシンとは付き合いが長いです。互いにタメ口で話す仲ですが、仲が良いのとも違いますね。


タイラ【平】

イケメンじゃない人のセクハラを書くのがこんなに辛いとは思いませんでした。


―――――


■錫ノ国組■

都のセイヨウは【西陽】。シャラは【沙羅】、カラミは【鍰】です。


イチル【一榴】

語感で決めたので漢字はさほどこだわっていないのですが、周りが植物だし柘榴でいいんじゃないかな、と。


エンジュ【槐】

堅い仕事に就いていた実の両親を事故でなくし、問題のある親戚の家から逃げて自ら孤児になりました。作中ずっと不憫でしたが、縁談の話は多かったのです。仮にあのままでも周りが結婚しなそうなので、本人もする気がなかった(できなかった)とは思うのですが。


カリン【花梨】

作中では安蘭樹に「かりん」を当てていますが、本人の漢字はこちらかなと思います。仮親の記憶もなく、天涯孤独スタートの人生でした。


リンドウ【竜胆】

カリンに拾われる前はシャラの富裕層に育てられていました(言い方やんわりですが)。女性と二人きり。実親ではなく、色々おかしくなった原因の一つです。結果的にしぶとく生き残りましたが、彼にとっては死ぬよりも、生きてカリンの残りの人生を見ている方が辛いでしょう。年下ですし、不摂生ですけどあのしぶとさなら最後まで残るんじゃないかな、と思っています。


アザミ【薊】

訓読みが「あざみ」、音読みが「ケイ」です。彼が古城で見ていた白ツツジの花言葉は『初恋』だったり。母親は芸者でもなく良い家柄の方でしたが、アザミの出産以降体調を崩したまま亡くなっています。


コウエン【紅炎】

アカネが見つかるまでは精力的というより野心的に国のあれこれをしていて、クロユリやキダチが夢中になるくらいの人ではありました。


キダチ【木立】

菊葉紋にとって派閥はどうでもよく、クロユリのことも何とも思っておりませんでした。昔の大戦以来、コウエン個人に心酔していました。


クロユリ【黒百合】

二十歳のときにイチルを、三十一歳のときにミヅハを産んでいます。イチルを産んだ年にアカネが宮殿入り。コウエンがアカネに執着していたとはいえミヅハは間違いなくクロユリの子で、父親似ということもあり溺愛していました。ただ、ミヅハを継がせたいというよりは何も苦労させずに側で可愛がっていたいという考えでした。


アカネ【茜】

一般兵の父をもつ、普通の家の子です。イチルとのことはシンにも話しておらず、アカネはアカネで抱えていたと思います。イチルとシン、同い年で顔も知っているし軍内で一度手合わせもしているのですが、お互いアカネと接していたとはいえ立場が全然違うので、それ以上関わることはありませんでした。


―――――


■四神■

漢字表記とは別ですが。神には性別もなく、また人間の姿だけでなく動物になったり植物に身を移すこともできます。下記はそれぞれが好む姿です。


【山ノ神】

動物……鷲

植物……未設定

人間……常に男の姿です。


【花ノ神】

動物……雌鹿

植物……青狼蘭

人間……気分でころころ変わります。少年か少女が多い。


【海ノ神】

動物……白蛇

植物……未設定

人間……女性の姿がほとんどです。頼まれれば男になるかな、くらい。


【火ノ神】

動物……狼

植物……未設定

人間……男女どちらでも。アサヒとそっくりだったのは神宝(異能の力)の関係です。女の姿ならアカネに似ていたのだと思います。

お読み頂きまして、ありがとうございました。

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