#05 ◇◇転機(悪役令嬢、リリアナの三年:その2)
「お呼びでしょうか、大聖女様」
「リリアナ、あなたに幾つか聞きたいことがあるわ」
「警備隊長から、昨日の午後から馬車と御者、神殿騎士を、リリアナが借りていて、いまだに戻っていないそうよ」
「はい、私もそれが気になっていますが、全く連絡がありません」
「じゃあー、何処へ行かせたのかしら?」
「えー、ルスタンの町です」
「それなら、ウェスト・イースト街道ね。途中には破滅の森が近いところがあるわね。道にでも迷ったかな? 分かったわ、明日捜索させましょう」
「えーと、大聖女様、毎月の実績レポートを出していますが、ご覧になられていますか?」
「ああ、あれね。あなたは、私にかまってもらいたいのは、分かっていますわ。あなたの治癒実績が、あれだけ上がるハズはない」
「いまだに魔力は3年前のままだしね。誰かの数字をかき集めて書き換えているだけでしょう。もう、無駄だからやめなさいね」
え、知っていたなら、今頃になって、言わないでよ、と心では怒りが出てきましたわー!
「それから、先日夜会であった時に公爵様が心配していたのよ」
『前は時々、息子がミーテルを連れてきていたが、ここ二年見かけていない』とね。
『息子の婚約者だから、たまには顔が見たい』とね。
「私は、公爵様のご子息を頻繁に見かけるから、大教会に来られているから、ご安心くださいって言ってあるけどね」
「あまりミーテルを、こき使わないでね。公爵様が心配するから、たまには行かせてあげてね」
え、それってメチャクチャに、今更なんですけどねーーー!! 今更、あの顔じゃあー、行けないでしょーーー!!
冗談じゃないわ、あのバカ息子が、婚約破棄の話を全然してないじゃない。あの大ウソつきめーーー!!
「あとね、大教会で治癒して、夜会で頻繁に褒められているのが、顔に大きなヤケドのある聖女様なの」
「これは前から気になっていたけど誰かな? うちにそんな聖女様なんていたかしら、今度、私のところへ連れてきてね」
こいつ、知っていて今更、私をいたぶるつもりーーー!! 事務仕事をぜーんぶ私に押し付けて、交際だーて言いながら、遊び歩いているだけじゃないのー。お飾りがドンドン高価になっていってー、浪費だけしてーーー!!
毎年肥えてきて、今はもうオークみたいよーーー!! 肌も輝くように白かったのに、今は毎年くすんでもう浅黒いくらいねーーー!!
「あとそれとね...ああこれは、...あなには理解できないからいいわね。精霊は聖女じゃないとね」
え、途中で話を止めて、モー馬鹿にしているだけじゃないのーーー!!
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