#57 ◇◇転機(わが家の進化Ⅰ:その14)治癒院での日々!リリアナの嫌な再会!
リリアナの嫌な再会 この接点はこれから...?
リリアナは、神殿長から、何か気にかかることがありますか? と聞かれてしまうほどに、治癒の最中にも気にかかってしまっていた。
いけないわーーー!! つい、またミーテルとユリナのことを、考え込んでいたーーー!!
気持ちを切換えないと! 何とか治癒を終えることは、出来た。
神殿からの帰りに、リリアナは寄るところがあるからと、馬車を例の店のかなり前で止めてもらった。
そこから、この道を真っ直ぐに歩いていくと、あの庶民的な洋品店に入るのを見られてしまう。
一旦、一本裏の道から進もうと、路地に入って行った。
入って直ぐに気付いた、この路地自体がとてもさびれていた。しまったー! この路地自体がもうスラム化している。
このままひとりで進むと、とても危険だ、もう一度戻ろうとしたときに、声をかけられた。
これは、もうマズイ、と思っていたが、見ると見覚えのある顔、あー、あの森に廃棄を頼んだ神殿騎士だ。なぜ、こんなところに?
落ち着いて、見るとこの男、片腕がなかった。これは、逆にチャンスになるかもしれない、話をしてみよう。
「久し振りねー。あれから、なにも報告がなかったわねー。それから、その腕はどうしたのーーー!!」、
「いやー、オレもよく分からない。あの森にミーテルとユリナを降ろしたまでは、記憶があるが、その後は気が付くとこのザマだ」
「なぜ、大教会へ戻らなかったの?」
「いや、今のいままで、自分がどこの誰だか、思い出せなかったんだ。いまここで、リリアナさんの顔を見た時に思い出したんだー」
「それなら、頼まれてくれるかしら、この先の表通りにある洋品店で、ユリナをさっき、見かけたのよ、お店で聞いて、大教会へ連絡をしなさい」
そうして、男に金貨を1枚渡した。その時に、この男は片足も少し不自由そうだった。
「ちゃんと連絡をくれれば、考えてあげない、こともないわよ。今の私は、無くなった腕は生やせないけど、その足くらいは治せる力はあるからねー」
男はニヤリと笑って「はい、ありがとうございます。必ずご期待に、応えますぜー」と真面目な顔つきになった。
◇◇◇◇◇◇
翌日、放牧場の治癒院では、里の人達がいつにもまして、待合室で賑やかにしていた。
それは、ユリナが夏向けの、ミントグリーンのワンピースを披露していたからだー。
ヨシトと町へ、買い物に行っていたのは、ウワサになっていたからである。
診察を終わった人からは、ミーテル先生も夏向けのワンピースだったと話が出て、みんな診察が自分の番になるのを、心待ちにしているようだった。
次回は、元神殿騎士 です
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