#10 ◇◇転機(聖女様達がいる日常:その3)
「ユリナー! 違うのーーー!! ちょと待ってーーー!! 戻さなくてもいいわーーー!! お願い」
「まったく、ミー姉はーーー!! いつも夢の中にいるようだねーーー!! やっと理解ができたのーーー!!」
ミーテルは、突然の回復だったので、ようやくパニック状態から、少し立ち直っているようにみえた。
「ミー姉、ゴメンね。いつもあたしをかばったり、ここに捨てられる前にも地下牢に入れられて、痛み付けられて酷い目にあって...」
「だから、早くここは教会じゃないと、気付いて欲しかったのよ。捨てられたけど、ミー姉も、あたしも、自由になったのよー!」
「いまここには、あたし達をいじめる人はいないのよーーー!!」
「でもヨシトはいい人だけど、教会にお布施をするような人じゃないのよ。むしろ、神は信じていないような人だと思うわよ」
「わかるでしょう! ただ目の前の人を治癒すれば、辛くても食べたり寝たりする場所がある、教会じゃないのよー」
「いま、ヨシトはミー姉が、リビングの食卓で食事ができるように、回復して欲しいようだけど...」
「なるべく、あたし達と関わらないように、しているのを感じるわー」
「いいわー! ミー姉は、体を回復することに、専念してね」
「私は、ヨシトと仲良くなるように、するからねー」
ユリナは、小さい頃から教会の中で育ったので、ミーテルが他の社会を全く知らないことは分かっていた。
まして庶民やスラムの裏社会なども全く知らない、ある意味では幸せな(頭がお花畑?)人であることも分かっていた。
◇◇◇◇◇◇
ユリナは、ヨシトとお昼を食べていた。
「ねー、ヨシト。あたしねー、今まで侍女もやっていたから、何か手伝わせて欲しいんだけどね。あとこの機会にお料理も覚えたいし」
「うん...そうだね...」
「思いつかなかったらさー、先ずはさー、自分達の洗濯やお部屋の掃除くらいしたいじゃない。教えてくれる?」
「ああ、うん、そうだね。そこから始めるならいいかな」
「あと、食後の後片付けくらい、させて欲しいと思うのよ。いいでしょう?」
「うん、そうだね。じゃあー、ユリナに手伝ってもらおうかな」
ユリナは、食器洗いや収納などをヨシトに、教えてもらった。
「それから、お掃除道具はどこにあるの?」
「えー! おそうじを道具を使ってやるのかーーー!! 魔法ですぐにできるでしょう?」
「あたしは、治癒以外の魔法は使ったことがないよー。庶民に生活魔法が使える、ちょうほうする侍女もいるらしいけどね」
「えー、じゃあー、もったいね。ユリナは、生活魔法が使えるのにね」
「じゃあー、あたしも使えるように、教えてくれるかな?」
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