~第七十五話~娘、娘の一日~
はい、今回は娘視点の話にしてみました。
次、時間取れるの解りませんが・・・取れたら、続き等書こうかなって思います。
私の名前は、リアネと言います。
私は、バイトール王国って呼ばれている国に住んでいます。
私と一緒に住んでいるのは、大好きなお母さんと私が好きになったクロです。
今日は、私の一日を紹介したいと思います。
朝
朝になって、私は起きます。
私の隣には、銀色の髪の色をしたお母さんがいて、お母さんが私の姿を見て
「おはよう、リアネ」って言って来たので、私はお母さんに
「おはよう、お母さん」
そう挨拶します。お母さんは本当に綺麗です。こーゆうのを美人さんって言うのかな?
私の髪の色は黒い色をしているんだけど……私もお母さんと同じ色でもありかもしれないって感じです。
私はお母さんに「お母さん? 私もお母さんと同じ髪の色にするってどう思うかな?」って、聞いてみました。
お母さんは、考える仕草をした後
「可愛いとは思うけど……リアネは、今の姿のままのほうがいいわよ?」
そう言ってくれました。
そっか……お母さんがそう言うのだったら、今のままでいいって私は思います。
まあ……クロの色と一緒だしね?
そんな事を考えていると、クロがにゃーって鳴いて、私の頭の上に乗っかってきました。
う~ん……クロって、いっつも私の頭の上に乗って来るけど、気に入ってるのかな?
そう言えば……お母さんの頭の上には、一度も乗っていないけど……何でなんだろう? すっごい謎です。
「朝食出来たわよ、リアネ」
お母さんがそう言ってきたので、私はお母さんと一緒に朝食を取る事にしました。
お母さんの料理は、とっても美味しいので、私は大好きなんだけど……クロはお母さんの作った料理、ほとんど食べてないような気がするんだよね? これは気のせいなのかなあ?
朝食を食べ終わった後、お母さんがフードの付いた服に着替えて、銀髪を隠していました。
確か……前にこの国だと銀髪は目立つから隠しているって言っていたけど……本当に目立つのかなあ? そう思っちゃうんだけど……
「じゃあ、リアネ? 行って来るわね? 家でお留守番しているのよ?」
「うん、お母さん」
お母さんにそう言うと、お母さんが外に出て行きました。
残された私は、これから何をしよっかな~って考えて、家の中にある本を読む事にしました。
家に本棚があったので、何を読もうかな……と考えて、ある一冊の本が気になりました。
その本のタイトルが「勇者伝説」って書いてあったからで、お母さん……なんでこの本を持ってるのかな?って思ってしまいました。
中を読んで見ると、物語になっていて、あらすじに「異世界から召喚された若者は、勇者と名づけられ、その世界の悪の親玉、魔王と呼ばれる者を退治する物語である」って書かれてありました。
勇者……そう言えば、前にお母さんと一緒にこの国をお散歩した時、勇者様って呼ばれた男の人にあったよーな? あれってこの物語に書かれてある異世界とか呼ばれているのかな? あれ……? そう言えばお母さんがその勇者様に「妻にする」って言われてたよね? 何でお母さんにあの勇者様は言って来たんだろう……? う~ん解らないや
まあ……気にしたって仕方が無いよね? と思う事にして、私はその本のじっくりと読む事にしました。
どのぐらい時間がたっていたのか解らないけど、いつの間にか、お母さんが家に戻っていました。
私は、お母さんに
「お母さん、前に勇者様って呼ばれている男の人にあったよね?」
私がそう言うと、お母さんが
「ええ、会ったわね? 何か気になったの?」
「うん……なんでその勇者様が、お母さんに妻にするって言って来たのかな?って思っちゃって……」
「そう……そう言えば……リアネには言ってなかったわね? 実は……あの勇者様、昔、ちょっとした知り合いだったのよ、で、その時に何と言うか……その勇者に惚れられてしまったのね? で、私は断って、勇者に見つからないようにしていたのだけど、この国で偶然出会ってしまったと言う訳なのよ、まあ……あの勇者……まだ私の事、諦めてはいないみたいって感じね」
「そうなんだ……」
「リアネ……もし、あの勇者様が私と結婚する事になったら、あの勇者様が貴方のお父さんになるって事になるのよ、リアネはどう思う?」
お母さんにそう聞かれたので、私は考える。
前にあったあの男の人が私のお父さんになる……うん、ありえないかな?
私は、お父さんなんて欲しいとは思っていないし、お母さんとクロがいれば十分だしね?
だから私は、お母さんに
「ううん、私はあの勇者様がお父さんになるのは、嫌って感じかな?」
「そう……リアネ」
「何?」
「もしかしたら、その勇者様に見つかって、この国から離れる事になるかも知れないけど……リアネ、その時になったら、一緒に行きましょうね?」
「うん、解った、お母さん」
私はお母さんにそう言っているのでした。
この国から、逃げる事ってあるのかな? でも……お母さんと一緒なら、何所に行っても問題ないよね? うん。
私は、そう思っているのでした。




