器用貧乏なハーフエルフ　

　15歳の誕生日の日の出と共にクラスを習得出来る世界。
　多くの冒険者が住むと同時に世界有数の交易港を持つ自治都市ハーケンブルクに住むハーフエルフの女性ゾラは、人より数多くのクラスを得られる素質を持って生まれた事から若気の至りで無計画に、常人の４倍の数のクラスを習得してしまう。
　しかし、数多くのクラスを得る事は成長スピードの致命的な遅さとトレードオフの関係だった。
　それから20年以上経過し、未だに低レベルから抜け出せないゾラは、『器用貧乏なハーフエルフ』という悪評を冒険者仲間から得ていた。
　大出世した実の妹を筆頭に、若い冒険者達に次々と追い抜かれる中、多少スレてしまったがそれでもゾラは地道に冒険者として活動していた。
　そんな彼女は、異郷からやって来た女性と知り合う。
　といったお話です。
　話の展開はかなりゆっくりで、上記あらすじに登場する『異郷からやって来た女性』が登場するのが第２章(エピソード数にして８)からだったりするのですが、作者はこういうペースでしか物語を進行出来ないので、ご容赦下さい。
　強力なチートを持っている訳でもない主人公が、仲間の助力も得ながら、自身の『器用貧乏』っぷりを最大限活用して襲い来る困難に対処していく様を描いていきたい、と作者は思っております。


＊注意＊
　女性同士の恋愛があるので、GLや百合が地雷の方は閲覧注意です。
　また、戦闘や負傷の表現で一部残酷な描写があるので、15歳未満閲覧禁止にしています。
　最後に、主に悪役キャラが差別的表現を行う場面がありますが、これらは作者本人の主張ではなく、また差別を助長する意図が無い事を明記しておきます。