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当たり前の日常7

山の上の空気はすがすがしいです

ちょっと、竜の国を思い出すよね


そだてー、そだてってしても、育たない

緑の葉っぱの木々に、ぴたりと寄り添ってみる


木の香りと、葉っぱの香り

それに、湿った土の匂い


竜の国を思い出すけど、全てが全然違う


温かい幹の紫の木

さらりとした砂と、土が混じって固まった大地

そういえば、匂いらしい匂いってなかったよね


水の王さまの花の匂いも、微かなのに

みんなは、かなりかぎ分けてたし

竜の国って匂い薄めなのかなぁ

温泉の匂いとかは、普通にしてたから

そう言う訳じゃないと思うけど


あ・・・そういえば、竜の国で、海見たことない

普通の植物は、あるけど

松みたいな針葉樹とか、匂いのきつめのも無かったよね

だから、匂いが少ないのかなぁ


まぁ、私とか人間にはない嗅覚があるのは確かだよね

他人に嘗められても、私は、匂いを判別できないもん


ちなみに、篠山さんは、この山の中にある別荘に入っていきました

私も来てもいいっていってたけど、

ちょっと一緒にいると、心臓が痛いので、

一人にさせて貰ってます



・・・キスされちゃったね

でも、嫌じゃなかった

社長から、大人なキスされた時は、驚くが先だったから

嫌とか好きとかじゃなかったもんね


そっと、触れるようなキス

ふわふわとする気持ちの中、とくんとくんって

私の中の「女」が目覚めてる気がする


愛して愛される感覚なのかな

岡崎先輩を輝かしてる素だよね、これって・・・


うん、私、篠山さんの事、好きなんだ

社長のことは、まだ良く知らないから、好きかどうか解らない

まだ宙ぶらりんで、所謂二股で、困った状況だけど

本人達が許してくれてるから、

ここは甘えて置こう

そう思って頷いたら、こつんと、幹に頭をぶつけた


「あら、あなたどうしたの?」

後ろから突然声を掛けられて私はびっくりして

もう一度頭をぶつけてしまった


「いたっ」

間抜けにも、出た声は、これ

「あらあら、大変」

その人は、舗装された道から、私のいる木に近付いて来てくれた


「こぶは、出来てないようね

 あら、あなた、始めて見る方ね」

そう言って、ふんわりと白髪をまとめた老婦人が

私の頭を触りながら言った


「はい、そこの別荘の方に、用事のある方と

 ご一緒してきて、私は、ここでのんびりしてました」

そう言うと、くすくすと笑う老婦人


「どうぞ、いらして」

そう言って、そっと手を引く

ん?もしかして、お家の人だったのかな


「貴方って、お姫様ね」

そう言ってくすくす笑う老婦人

「お姫様、ですか?」

髪がながいからかなぁ?


「ええ、恋するお姫様

 それに、恋に目覚めたお姫様ね」

あ、それは、有ってるかも


「わ・・・わかわりますか?」

私がそう聞くと、こっくりと深く頷いて

老婦人はにっこり笑った


「貴方から物語の匂いがするのよ

 だからなのかしら、貴方が恋を始めてるってのが解るの」

ふわり、ふわりとした話し方

夢見心地なのに、夢じゃない

映画のナレーションのような、ううん、

絵本を読んでくれる人のような声


「素敵ですね」

そう言うと、またにっこり笑ってくれた


「さぁ、ようこそ、我が家に」

そう言って、ログハウスの扉を開けた

予約21時 あれ?また登場人物が・・・

まぁいいや、キーマンになる人でもあるしねぇ~

ある意味、地球でのルアンさん?

それとも、紫のじぃちゃんかなぁ、

地球編は書くまで解らないことが多すぎて、見えてくると楽しいですね


あ、質問にあったんですが、竜の国どれぐらいで帰る?ですが、

7月中は、まず無理、8月中に帰れるといいんですが・・・

地球編も愛して頂けると幸いですね~

予想通り読者数も若干減り気味?ですが、がんばってかくぞー!

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