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醒めた夢5

準備が出来たから

さーて、外出ようっと


「この靴っていつ買ったっけ?」


木と布でできてる素朴な雰囲気で

竜の国で作った服に合うような靴

竜の国に行ってから靴なんて買ってないし

このタイプは持ってない・・・


「あっ」

篠山さんだ

竜の国から帰って来たとき、私って裸足だったんだよね

子ども部屋から、アスファルトの上

ちょっと痛かったの覚えてる


その後、篠山さんの家で寝込んじゃった時に

買ってくれたんだ

すごいー、私も作った服に合わせるなら

こういう雰囲気の素朴な感じのを選ぶと思う


あの一瞬で、篠山さんこれが合うとか

思ったのかなぁ

えー、センス有る、凄すぎるよ!


「どうしたの?」


準備が出来たりっちゃんが、とてとてと、

歩いてきて、しゃがみ込んだ私に聞いた


「見て」

私はそう言って、りっちゃんに靴を見せる

「可愛いね、今の服に合うと思うけど

 え?まさか、それも作ったの?」

いやいや、まさか、靴を作れるほど、器用じゃないですよ


「ううん、今回ね

 地球に帰って来た時、外だったの

 いつもは、この部屋から、竜の国の

 子供部屋の往復だったんだけど 

今回は、イレギュラーだったんだと思う」

だって、外って初めてだし、起きてる時に

あんな風に帰ったのも初めて


「だから、裸足だったし、

 私は、パニック起こしてるし、泣いちゃってたしで

 いろいろボロボロだったんだけど

 篠山さんが、いろいろしてくれて

 いつの間にかに、靴まで買ってくれてたの」

「へぇ~」

りっちゃんは、ひょいっと靴を持ち上げて、

じっくりと眺める


「センス、いいね」

あれ、なんか、ちょっと棘のある言い方

「りっちゃん?」

そう言うと、はっとして、首を振ったりっちゃんは

ふにゃっとこわばった表情を、崩した


「悔しいなぁって・・・思って

 ちょっと嫉妬しちゃった」

あれ?何で嫉妬???

篠山さんのこと、好きなのりっちゃん?


「ユキちゃんの事一番よく解ってるのは

 私ーとか思ってたのに

 なんか、悔しいなって思うぐらい

 センス良いんだもん

 あと、運の良さにも嫉妬しちゃうかな」

可愛い顔して、そんな事言わないで下さい

そして、りっちゃん

何げに私のことベタ褒めしてるよね


「ユキちゃんは、まだ渡さないんだから」

そう言ってぎゅっと抱き締められた

ただいま~、ということで、今日も頑張りましょうー、日曜休みのところはこれだからっていうぐらい仕事が溜まってますね・・・遠い目、まぁ、全部おわったけどなっ!(根性・笑)

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