竜の国を知ろう15
水の王様の所、いこっかな
ため息まじりの雰囲気をちょっと変えたい
ルアン先生の授業を終えて
暫くすると、ごろーんと寝転がるみんなをみて
ああ、疲れたのかなぁーと思ってたら
そうじゃないみたい
何かしてないと、ここに帰ってくると
一人の空白を感じちゃってる
寂しいよね・・・
「お風呂いかなーい?」
私が、そういうと、こくりと頷いて
はくちゃんが立ち上がる
やっぱり、みんな何かしてないと耐えられないみたい
全員いるか、一人でいるかだったもんね
私が居ない時はあったけど、それ以外ってないよね
全員がゆっくりと、行動
うーん、いつもと違って覇気ない
「僕らこっち」
ぽちょりと、水に入る
熱いのかな
「一緒にはいろーよ」
ちょっと誘ってみたり
「やだ、花の匂いつくもん」
可愛いけど、可愛くないセリフで返してくれたのは
あやめちゃん
ううう・・・いいじゃんいい匂いよ?
「良いから、いいから、そっち入ってよ
その匂い嗅ぐのは好きだからさ」
なんてるりちゃんが、大人顔負けの事を言って、私を押しやる
自分につくのはいやなのかな・・・
男の子っぽいよね~そういう時って
とりあえず、はいはいなんて応えながら
私はちょぽーんと、底まで沈む
ぷくりと泡を出して迎えてくれる水の王様には
白い花が咲いている
綺麗だよね
水の中でよく見えないけど最初の頃より
花数が増えたし、なんか色もついてきたような気がする・・・
んー、まぁいっか、綺麗だし
いい匂いだし
「こんにちは~」
泡にはいってそういうと
頭の中に響く水の王さまの声
「面白いことをして来たみたいだな」
面白いこと・・・?
何だろう、ゴム?
「木の力のバランスが、戻りつつある」
ああ、それですか、
頑張ったのは、木であって、私じゃないけし
面白いっていうより、びっくりだよね、あれ
木があって、死んだら砂になって
種ができる時、あんな雨みたいに降ってくるなんて
そんな植物私は知りませんっ
でも、大量に降ってきたのは嬉しい
それだけ、育てたら、また紫の木は増えて
竜も増えやすくなるんだもんね
「今回、その種5つ貰ってきたので
また育て~そだてっする予定なんですよ」
そういうと、響く声で笑われた
あ、そうだ、お花のこと
「紫竜の子から聞いたんですけど」
「ん?何をだ?」
「竜の花の事です」
・・・・
・・・あれ?
沈黙ですか
・・・おーい、水の王さま
「しらん」
え゛ーーーーっそれはないでしょ
「しらんって・・・」
「しらんもんは、しらん」
嘘だーっ、絶対嘘だ
もー、良かったですねって言えなくなっちゃったじゃない
「そ、それよりもだ」
あれ、強引な話の変え方
これってもしかして照れてる?
いやぁーん、可愛いっ
「聞いて居るのか?」
ちょっと、鋭い声
ぷぷぷー、そんな声だしても駄目ですよ~
でも、よかった~
そっか、幸せなんだよね
うんうん、あー、もー可愛いっ
はーい、今日の分はおしまいですー!ごはんと、うどんと、とうふと豚肉と茸炒めとほうれん草をもんぐりたべましたー、うまかったが・・・眠い・・・・では、おやすみなさーい




