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エリートは悲惨

 「『ぬう坊』をイジメるな!」と怒鳴り込んで、

好き勝手やらかして、

去って行った事が、

まさか?

私を毛嫌いする『イケメン君』に評価されていたとは!


 あんなんで良いのかょ?


 今、考えると、

『イケメン君』には、

「私のした唯一の良い事」と言われたけど、

喧嘩が強くて良かったのは、

これだけかも知れない。


 今は、

私を召喚しに来てくれた『釣り堀の孫』に感謝している。


 ついでに、

喧嘩が強くて一番嫌だった事は?


 それは、

高ニの時だった。


 体育の授業でバスケットの試合をしていた。

私の高校では、

体育の授業は、

放って置いても、生徒が真面目にやるので、

自習みたいな物だった。

教師は、

体育館準備室で休憩中。


 そのバスケットの試合中、

私のチームのキャプテンが、

相手チームの一人に、

いきなり、因縁を付け始めた。

この二人は、

何時も、こんな感じで、じゃれ合っているので、

(仲が良いんだな)

と、

思っていたんだけど。

この時は、

何か? ムシャクシャしていたのか?

本気っぽい感じで。


 そこへ、

正義の味方登場。

相手チームの『特徴の無い人』が、

怒り狂っていた私のチームのキャプテンに、

タックルを何発も喰らわせ始めた。

「止めろよ! 止めろよ!」

と叫んで。


 『特徴の無い人』とは?


 中学の時は、

品行方正、学力優秀、

人望が有って、生徒会長をしていた。


 話はズレるが、

私が小学生だった時の生徒会長は、

『新人類の間では、政治が【流行った】 〜日本没落の流れ(1)』で書いたMだ。

今、彼は、反社会的勢力になっている。

彼も底辺コースだったからね。

仕方が無いか?

って言うか?

『生徒会長がヤクザ』の方が、

底辺コースぽくって、良いか?


 話を戻すと、

中学の時に、

品行方正、学力優秀、人望が有って生徒会長だった人は、

ほぼ漏れなく、私が通った高校へ来るんだよね。

つまり、

トップ高では、

そんな人だらけなので、

『特徴の無い人』に、なっちゃうんだ。


 中学の時はエリートだったのに、

高校では、ただの人。

まっ!

どんな世界でも、そんなもんだと思うよ。


 その『特徴の無い人』のタックルを喰らった私のチームのキャプテンは、

動きを封じられてしまった。

そこで、

私に援軍を求めた。


 「△△(注、私の苗字)!

コイツを止めてくれよ!」


 その瞬間だった。

コートに居た全員の視線が、

私に刺さったのは。


 (えっ!? 俺!? 関係無いじゃん!)


 私は、

傍観者でいたかった。

でも、

周りの視線が厳し過ぎて。

『特徴の無い人』は、

縋る様な瞳で、私に訴えかけている。


 (見逃してくれ!)


 『特徴の無い人』は、

私の参戦を恐れていた。

もう、止められ無いから。

周りの傍観者達は、

普段の関係から、

私がキャプテンに味方すると、

判断していた様だ。


 そのキャプテンと私は、

よくツルんでいたからね。

そもそも、

バスケットで同じチームだったのも、

彼が私をドラフトしてくれたからで。


 この時点で、

周り傍観者の客観的判断では、

『この騒ぎの全責任は私に在る』に成っていた。


 



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