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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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整形ですか? いえ、スッピンです

 イケメンは周囲を見回し、言われてるのが自分だとは思ってないようなんだけど、レイも目の前にいるのにイケメン同様、探し始める始末。 俺だけが見えてるんじゃないよな?



「あれ? もしかしてだけど、草井さんの事を言ってるの」



 レイは気付いたみたいで、イケメンを指差したけど……草井さん? 待て待て! 顔が変わってるし、若返ってないか? 両腕の筋肉もどうした? 時間の経過と共に萎んだ? どれだけ???を思わせるんだよ。



「いやいや……別人でしょ? 猫背じゃなくて、真っ直ぐだし、顔が全然違うんだけど」



「俺の事を言ってたのか? 草井だ」



 声は草井さんのまま。という事は変な物を食べたのか? 能力云々として、注目プレイヤーに誘われたのも少し納得出来るかも。美男美女と一緒にいる骨……俺が明らかに脇役じゃないか!



「証拠は? そうだったとして、次に会った時には元通りなんだよな」



「草井さんは前はこんな姿だったよ? 背中は鉄骨が中まで入ったからじゃない?」



 草井さんが背中を向けると、尻の部分にあった木が無くなってる。その代わりに鉄骨がひょっり出て、それを右手の骨が握ってる。わざわざ鉄骨を尻に突き直したみたいだ。右手の装備欄を見ても、鉄骨(草井さん)で間違ってない。


「前は? ……右目が戻ったから、イケメンに戻ったわけ。それだったら、かなり申し訳ないんだけど」



 ヒロインの左腕と謎の鎧が手に入った事で、両目が見えるようになって、ゾンビの右目(魔力+5)が外れたんだけど、それを草井さんに返しただけなの? 



「気にするな。前の姿も悪くなかった。何も気にせず、色々食べれたからな」



 草井さんは俺の頭に手を置いて、慰めてくれた。確かに汚い物を貪り食うのは、その顔だとモザイクが必要かもしれない。というか、顔が変わったら、そこは気をつける知力も得たわけなんだな。それに……食べ物関連じゃないとすれば、時間の経過と共に……俺にとっての草井さんが元通りになる事はないのか……



「かおリンもあれから訪ねてこないけど、これからどうするの? 隠しダンジョンの続きも無理だよ。それと……運営? がもう一度誘いに来るかも。途中で姿を消したから」



「かおリンとは別行動だな。イベントの敵だし……今日は別の街に行ってみようかなって。運営は……断る! 見つからないように行動だ。かおリンもその誘いを断ったみたいだぞ」



 かおリンをだしにして、レイと草井さんには注目プレイヤーを断る事に納得して貰おう。かおリンにも忠告されたし、天野さんが見るのも警戒するべきだし。決して、レイと草井さんの方が注目されるのが嫌なわけじゃないからな!

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