表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
骨・骨・骨!  作者: マネージャー
69/324

だるまさんが転んだ

「そうなると……装置がある場所を先に確認するの方がいいかな」



「分かった。私が先に進んだ方が良いよね? ポン骨は一緒のゴーレムじゃなくて、次に来る方にしなよ」



 レイはそう言って、ゴーレムが俺達を通り過ぎた後に、背後についた。距離的に五メートルぐらいかな? ゴーレムは気付く感じもなく、ゴーストだから物音一つしないのが羨ましい。



「あんな感じなら、一緒に進んでも大丈夫だったんじゃ」



 そう思って、レイの行動を覗いていたら、ゴーレムの体はそのままで、首だけが回転し、背後を確認。レイはそうなるのが分かってたのか、その前に壁の中へ。動きを察知したのではなく、一定時に振り向くみたいだ。それは曲がり角の時ではなく、だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だのタイミング合ってるのかも? 最後の二個前『ん』がベストか。それまでに隠れないとな。



「おっ! もう一体来た。曲がり角で見えなくなってきたら、姿を見せたな」



 俺がいる場所は真っ直ぐな道で良かったというべきかな? 連続で曲がる所もあり、MAPを見ながら、次にゴーレムが来るタイミングを計るのは難しかったかもしれない。よし、行くぞ!



「だ」



 ゴーレムが歩みを止め、首だけが回転。思わず声を出してしまったから、反応したんだ。停止してくれたお陰で同じ場所に隠れる事が出来たけど、停止はある意味救済処置なのかも。



 レベルは壁から顔を出し、俺の方を向いて、口をパクパクしてる。『馬鹿』と言ってるんだな。それは否定しない。ゴーレムが声かけしてくれたら楽なんだけど。



 今度こそ! 頭の中だけでタイミングを計って、隠れる場所は窪みがある場所だな。少しでも見えなければ問題と思いたい。



 だ・る・ま・さ・ん・が・転んだ! とギギッとゴーレムは首を回転。



 マジか! タイミングを早くしやがった。一度警戒されたのが原因か。レイも『馬鹿』だけじゃなく、それを忠告してくれたのかも。



 俺は音と同時に素早く、近くにあるガレキの中に体を突っ込んだ。音がするのは仕方がない。姿さえ隠れる事が出来れば。



 鎧は隠れた。左腕は道具として収納。頭蓋骨は……ガレキのてっぺんに! 丸見えじゃないか! 死んだふりならぬ、ただの骨として判断してくれないかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ